イノベーションは本来オープン

知的財産、特許という言葉は、イノベーションは、クローズドなものと思い込んでいる人が多いかもしれない。それは違う。「物」にこだわるから、目に見えるものにこだわるから、そういう誤解が生まれる。

「大切なものは目に見えない」と星の王子様も言っている。

イノベーションは本来オープンなものである。知恵、人材といった、人類の誕生とともに生まれた古典的なイノベーションは、これまでも、今後ともにオープンである。

なぜ、知恵、人材がオープンなのか?クローズドにすれば育たないからである。成長しなければ、公共財としての価値が低下するからである。

貨幣経済さえなければ、特許なんてものは必要ない。貨幣経済さえなければ、知恵は自動的にすべて公共財となる。クローズドイノベーションとは、貨幣経済が生んだ弊害に過ぎない。

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