”朝ご飯を食べて成績アップ!”は視覚的にも訴求力が強く、魅力的な印象です。この独創的な教材を作成した機関はJAなんかではありません。”マナビィくんの「統計」(!)コーナー”を作成したのは、こともあろうに教育を担当する国の最高機関です。この機関は統計数理研究所の所轄官庁でもあります。たとえ確信犯だとしても、嘘をついて子供を騙そうとしていることに変わりはありません。
だからといって、このネタで役所を攻撃するのは、当事者意識が欠如した暇人のやることです。主体性・当事者意識があれば、このようなスキャンダルが堂々とネット上に放置→提供されている絶好の機会をどう利用するか?、自分にどんな利益を生むか?考えます。貴重な時間を役所攻撃の念仏修行などには使いません。
たとえば、「”データ”と称するもので嘘をつく」、「似非科学」といったキーワードで、身近な人(家族、職場の人、患者さん)にリテラシーを高める楽しさを知ってもらう教材にもってこいです。私は、交絡因子の説明に最適の教材として、今日の学生の講義に使います。