誰に対しての影響力なのか

NQN(日経QUICKニュース)ニューヨーク支局といえば,業界ではそれなりの花形部署なのだろうと,私のような素人は思ってしまう.だから私のような素人は,さぞかし素晴らしい内容の記事なのだろうと思い,興味をそそられて,無料会員1ヶ月10本の記事を読む最後の権利を使ってでも読んでしまう.しかし,義理堅く最後まで読んでみても,同じ日に読んだ芸能人のゴシップ記事の方がはるかに面白かったりする.これでは少なくとも私のような素人を有料購読者にするのは難しいだろう.

同じ日に同じ話題で一個人が書いた記事は,私のような素人にもありがたかった.「いまから利上げを開始すれば、非伝統的で奇をてらったやり方をしなくても、次のリセッションまでに何とかメリハリの効く水準まで政策金利を引き上げることができる、、、本音は、そこです」 こんなわかりやすいメッセージが,ビタ一文もはらわずに読めるなんて.長生きはするもんだ.

広瀬さんは私に対しては日経より大きな影響力を持っている。他の人はどうか知らない。私にとって、他の人が広瀬さんと日経のどちらからより強い影響を受けるかなんて、そんなことは、冥王星が太陽系の惑星として認定できるかどうか以上にどうでもいいことだ。

メッセージを発する時、そのメッセージを届ける人の数は、私にとってはどうでもいい。なぜなら、私のメッセージの場合、届けてもそもそも受け取ってもらえないことの方が圧倒的に多いからだ。、誰に向けて、何を期待してのメッセージなのか、メッセージを受け取ってもらった人に面白いと思ってもらうためには、そのメッセージをいつ、どんな媒体で、どういう分量に、どういう書きぶりにして届ければいいのか?

例えば検事総長に、なるほど、検察官には医学教育が必要だ。例えば最高裁判所長官に、なるほど、裁判官には医学教育が必要だ。一日でも早くそう悟ってもらうためには、どうしたらいいのか。いつもそればかり考えている。

一般市民としての医師と法