原発事故を奇貨とした日本の国際貢献についての我々の提言が、ランセットに掲載されました。(発行日は奇しくも8月6日です。長崎大学教授としては8月9日にしてもらいたかったのですが、ランセットの発行日ではなかったので。)
趣旨は下記の通りです。
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急性放射線障害を含めた、CBRN (Chemical, Biological, Radiological &
Nuclear)による障害の治療薬の開発を急いで進める必要があるにもかかわらず、各国規制当局の間で、全然話が進んでいません。
1.第II相以降の臨床試験なしで、健常人への安全性データのみで有効性が全くわからない状態でヒトに投与しなければならない←FDAがガイダンスを出しているAnimal
Ruleの必要性
2.controlled trialができない←使用実態でのhuman dataの収拾を効率よく、系統だって行う必要性
3.CBRN hazardsはいずれも簡単に国境を越える←多国間でのharmonizationの必要性。他のICH
topicsよりもはるかに緊急性が高い。
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日本国内で互いに非難し合うような後ろ向きの議論ばかりやっていないで、原発事故を奇貨として、どんどん提言していくことこそ、日本ならではの国際貢献でありましょう。