Change(変革)ばやりである。一方で、あなたは、何も変わらないと嘆く。当たり前だ、あなたが変わらなければ、何も変わらない。誰かがあなたに変わって変えてくれるわけではない。あなたの問題意識に対して、あなた以外の人が責任を持ってくれるわけではない。あなたが変わらなければ、何も変わらない。
先日、ある会合で、FDAと比べて日本の審査が保守的であるという、いつもの議論になった。FDAと比べたら、PMDAが保守的でけしからん、おおそうだそうだという集団マスターベーションごっこばかり繰り返しているから、何も変わらない。何も前に進まない。因果応報である。
何百回、何千回マスターベーションを繰り返して、何か変わったのか?何も変わらない。そうあなたも認めているじゃないか。疲れただけだ。だったら、もう、マスターベーション、やめませんか?他に何をしたらいいからわからないって?だったら、勝手に死ぬまでマスターベーションしてろっての!!変わらないのにはあなたに原因がある。あなたがいつまでもマスターベーションしているから変わらない。
Outcome-based thinkingって言葉を知らないわけじゃないでしょ。マスターベーションで思考停止しているから、何も変わらないのよ。
何でもかんでもFDAがいいって、ただの鹿鳴館主義じゃないの?
もう鹿鳴館は存在しないって知ってた?
なのに、なぜ鹿鳴館がなくなったのか、考えたことあるの?
そもそも保守的で何か悪いことがあるの?規制が保守的で悪いことばかりなの?いいことがあるんじゃないの?だからこそ、保守的な規制が続いているんじゃないの?
規制がどうして保守的になるか考えたことある?
たとえば、PMDAに法務部門がないことや審査員に免責制度がないということさえも知らずに、規制が保守的だと非難するのは、食事指導を全く行わずに、糖尿病のコントロールをしようとするのと同じことだよ.そんなことを,なぜ理解しようとしないの?
保守的になる原因を解明して問題解決に役立てようと思わないの?
こういう問いかけによって戦略を立てて、問題解決していかなければ、何も変わらない。この業界で長年商売しているいい大人が、そんなことぐらい、どうしてわからない?
この態度は医薬品・医療機器の規制に限ったことじゃない。あらゆる種類の規制に共通する。こういう問いかけをして,初めてリテラシーが向上する。
裏を返せば,いくらお金をかけたって,いくら大きな箱物を建てたって,いくら立派な制度を作ったって,こういう問いかけがなければ,リテラシーは決して育たない.
そんな事例を飽きるほど見てきているはずのあなた自身のリテラシーがいつまでたっても育たたないのも,こういう問いかけができないからなんだよね.