王様は裸だと言わない理由

検察官であれ,裁判官であれ,はたまた弁護士であれ,法曹資格を持っている人間の問題は次のように集約される.
●「自分が正しい」という仮説を決して取り下げない→自分は間違っていたと決して認めない→学習する習慣が決して身につかない.なぜならば,人は失敗からしか学べないから.
●法曹界とは学習する習慣を知らない集団の集まりだから,法曹界には教育というシステムが存在しない.銘々が好き勝手に行動して衝突することを繰り返すだけの集団である.
●学ばなければ成長できない.つまり法曹資格を取った瞬間から成長が止まる.
●自分は間違っていたと決して認めない人間を誰が教育しようとするだろうか?
●ゆえに自分の時間や自分の労力を大切にする人は,法曹資格を持っている人間に対して,教育はおろか批判しようともしないだろう.そんなことは時間と労力の無駄だと考えるからだ.
●多くの市民が法曹資格を持っている人間を批判しないのは,ましてや彼らを教育しようなんて大それた事を考えないのは,自分の時間,自分の労力,自分の才能を大切に考えているからである.決して法曹資格を持っている人間を尊敬しているわけではない.ましてや神だと思っているわけではない.
●ただ,「王様は裸だ」と声を出すのさえも時間の無駄に過ぎないと思っているだけだ.

法的リテラシー