行政処分と刑事処分:医薬品卸売販売業者の場合
記事を時系列で並べてあります。
交通違反・事故に伴う「刑事処分」と「行政処分」について 2018年6月14日更新/岡山県警 交通部運転免許課
刑事処分と行政処分との関係
たとえば、同一の交通違反又は交通事故を原因としたものであっても、刑事処分と行政処分はその目的、手続等が本質的に異なり、それぞれ独立して行われます。
刑事処分・・・過去の行為に対する制裁として行われる処分(罰金など)
行政処分・・・将来における道路交通上の危険を防止するという行政目的を達成するために行われる処分(免許の取消しなど)
ライフ・エヌ・ピー株式会社「トリアゾラム」の件につきまして ー当社は不起訴処分となりましたー 2022年03月25日
本年2月に報道されましたライフ・エヌ・ピー株式会社トリアゾラムの件につきまして、消費者様、医療機関様、取引先様、及びその他関係者様には、多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。本件の経緯につきまして下記のとおりご説明申し上げます。
当社が長年にわたりトリアゾラム原薬製造を委託していました国内製造業者が、2019年1月に当該原薬製造を中止することを決定したことに伴い、前代表取
締役であった当時の副社長(2020年9月24日辞任・退職)は、その代替として韓国の製造業者に当該原薬製造を依頼し、前述の国内製造業者が当該原薬製
造を中止した後の2019年1月から同年6月にかけて、韓国の製造業者で製造された原薬を、前述の国内製造業者が製造した原薬の在庫分と偽り、製薬メー
カーへ流通を行っておりました。
当時、代表取締役は、当該トリアゾラム原薬の責任者である前述の副社長(以下「元副社長」)よりそのような事実をまったく知らされていませんでした。
2021
年、本件が発覚し、当社は当局から医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下「薬機法」)に基づく立入検査を受け、以降、弁
護士の指導の下、当社は事実関係等について社内調査を徹底的に行い、関係当局へも全面協力を致しました。その結果、本件内容及び、本件への元副社長の関与
が明らかとなりました。
2022年2月15日、元副社長及び前従業員(元薬事部部長及び元営業課長)の計3名が、本件にて薬機法違反の疑いで逮捕され、同年2月17日に東京地方検察庁に送致されました。また、法人としての当社も、同日、東京地方検察庁に書類送検されることとなりました。
しかしながら、当社につきましては、同年3月8日、東京地方検察庁より「不起訴処分」が言い渡され、「本件についての刑事責任は一切問われない」こととなりました。東京地方検察庁から当社へは「不起訴処分告知書」が交付されております。
尚、元副社長及び元営業課長につきましては、同日、東京地方検察庁より略式起訴処分が下され、元薬事部部長は不起訴処分となっております。
当時、元副社長から本件についての詳細報告は一切なく、また、代表取締役として本件に関与が無かったとはいえ、このような事態に至り、皆様に多大なるご心
配とご迷惑をおかけしたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。尚、現在まで、当該原薬を使用した製剤を服用したことによる健康被害は発生しておりませ
ん。
当社は本件を真摯に受け止め、コンプライアンス体制の強化を図るとともに役職員一丸となって信頼回復に努めてまいります。 以上
ライフ・エヌ・ピー、不起訴処分も都は調査実施 トリアゾラム原薬模造品事件、問題あれば行政処分検討 日刊薬業 2022/5/13
睡眠導入剤トリアゾラム(先発医薬品名「ハルシオン」)の原薬の模造品を製薬企業に販売した医薬品医療機器等法違反の容疑で、2月に書類送検された医薬品卸「ライフ・エヌ・ピー」(東京都千代田区)は、一連の事...
東京都福祉保健局 トリアゾラムの原薬模造品販売でライフ・エヌ・ピーを行政処分 10日間の業務停止 ミクスオンライン 2022/06/21
東
京都福祉保健局は6月20日、睡眠導入薬・トリアゾラムの原薬の模造品を販売したとして医薬品卸売販売業者のライフ・エヌ・ピー(東京都千代田区鍛治町)
に対し、6月21日から30日までの10日間、医薬品販売(授与を含む)について業務停止処分を命じた。この問題をめぐっては、2019年7月にトリアゾ
ラムの原薬の模造品38点を製薬会社に計約5300万円で販売した疑いで元幹部社員が今年2月に逮捕されている。模造品は、辰巳化学と富士薬品に納入され
ており、辰巳化学は今年2月22日に、昨年7月のトリアゾラムの自主回収(クラスⅡ)が当該事件と関連したものであったことを正式に認めていた。全文は→元記事へ
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