裁判所が証拠を隠す
今になって初めて出てきたということは、再審請求審の段階から裁判所が証拠隠蔽を指揮してきたということに他ならない。審理が不十分どころの騒ぎではない。下級審の不祥事の責任を取るのが最高裁ができる、せめてもの「懺悔」である。こうなれば差し戻しさえ頬被りに過ぎない。今度こその落とし前をつけてもらおうじゃねえか。
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【滋賀】他殺否定する新証拠開示、滋賀・呼吸器外し再審医師「たん詰まりで死亡」 Medifax digest 2019年11月8日
滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に起きた呼吸器外し事件の再審公判に向け、殺人罪で懲役12年が確定、服役した元看護助手西山美香さん(39)の弁護団が新たに証拠開示請求をした結果、亡くなった患者の死因について「たん詰まりにより死亡した可能性がある」と他殺を否定する医師の所見が記された捜査報告書があったことが6日、分かった。
この報告書は確定審や再審請求審では証拠提出や開示がされておらず、弁護団は「警察や検察は患者の死因を医学的に裏付けしないまま、他殺と決めつけて捜査をした」と批判している。
弁護団によると、報告書は西山さんが逮捕される前の04年3月に作成。医師は所見で「解剖だけでは人工呼吸器が外れたことが原因で死に至ったか判断できない。チューブ内のたん詰まりが原因で死亡した可能性がある」と指摘していた。弁護団は殺害を否定する新証拠として報告書を再審公判に提出する方針。
西山さんの第2次再審請求審で大阪高裁は17年、医師の鑑定書などに基づき「患者が不整脈で自然死した可能性がある」と認め、自白の信用性も否定し、再審開始を決定。今年3月に最高裁で確定した。検察側は再審公判で新証拠による立証をしない方針を示しており、西山さんが無罪となる公算は大きい。
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