PMDAでの教
育1
PMDAでの教育を巡って内外が喧しい。どんな風に行われているのか、関心がある向きも多いだろう。その一端をここでご紹介させていただく。
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今後、思いついた時に、私のやり方を伝えるようにします。呈示の仕方は必ずしもランチョンセミナーのように完成された形ではなく、素材とレシピの大まかな
方針だけれども、みなさんなら自分で料理できるでしょうし、またそうなっていかねばなりません。
下記のような新聞記事を読んだ時、これは、臨床試験の教育の材料にぴったりだと思うわけです。この記事から、臨床試験の目的から始まって、プロトコール作
成とその批判的吟味、主要評価項目、組み入れ基準、フェーズ(まず24日に千葉市のスポーツ施設、今後は茅野市の車山高原スキー場)、、といったキーワー
ドがずらずら出てくる。それらのキーワードをもとにしてパワーポイントのスライドを作る。スライド作成の時は、教える対象の人々を思い浮かべ、薬学部3年
生が対象だったら、医師会の先生方が対象だったら、両方混じっていたら、それぞれのケースで、どういう話の持って行き方をするかを考えながらスライドを作
るのです。
これが教育です。教育は、何よりもまず、自分のbrain
stormingに最適の方法なのです。この方法で鍛えておけば、プロトコールを吟味する時、根本的な瑕疵の見落としのリスクが少なくなり、かつ、チーム
にも企業にも、どこが、どのようにおかしいのかを非常にわかりやすく説明することができます。
上記作業の副産物は若い人の輝く目ですが、教育は、まず、何よりも自分のためなのです。
下記の新聞記事から作った臨床試験教育教材→ダウンロード
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日本経済新聞 地域経済:2007/01/18 【甲信越】より
信州・長野県観光協会、スキーと脳活性化の関係検証
信州・長野県観光協会はスキーと脳の活性化の関連性について、科学的な検証作業を始める。脳機能研究の第一人者である篠原菊紀・諏訪東京理科大教授らの
協 力を得てデータを収集。健康への関心が高い中高年らにアピールし、低迷が続くスキー人口の底上げにつなげていく考えだ。
まず24日に千葉市のスポーツ施設、セントラルフィットネス・ポートスクエア店で実験をする。スキーの初級者から上級者まで30―60歳代の9人が被験
者として参加。スキ ー練習用マシンを利用し、運動前と後で脳の酸素量などがどう変化したかを調べる。
脳の測定装置では島津製作所の協力を得る。実験でスキーと脳の活性化の関連性を示せれば、結果を一般に公表する。
定年退職を迎える団塊の世代など向けに、健康管理に有効なスポーツとしてスキーをPRしていく。
実験では茅野市観光連盟とも協力する。今後は茅野市の車山高原スキー場などで、実際にゲレンデで運動した後の脳や血液の状況などを調べていく予定だ。
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