ドラッグラグの責任は誰にあるのでしょうか?と問われると、多くの人は厚労省・PMDAが悪い、一部の人は開発しない企業が悪いと言います。馬鹿言っちゃいけない。
ドラッグラグのA級戦犯は、「厚労省の役人よりも自分たちの方が現場を知っている」とうそぶく日本の医師達です。
韓国やシンガポールや中国はおろか、タイでもフィリピンでも、オーストラリアでも日本以外の国々には、日本のようなドラッグラグはありません。それは、その国の医師達が、FDAの承認をそのまま受け入れているからです。
どんな薬でも多少なりとも人種差はあるだろうが、そのリスクは現場を知っている我々が引き受ける。そう考えて診療しているからです。韓国やシンガポールや中国やタイやフィリピンの医師達にはそれだけのリテラシーと自信がある。日本の医者にはそれがないだけです。
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日刊薬業 2011/6/3
(前略)
また他の医療機関からは、先月27日の厚生科学審議会医薬品等制度改正検討部会で、治験の参加基準外などの理由で治験に参加できない患者が、医療上必要な医薬品・医療機器にアクセスできる新たな仕組みを設ける案が出ていることについて、「患者さんのために治療の機会を作ることは反対していないが、倫理的な判断、安全性の確保を医療機関側に責任を押し付ける形で進められているのが気になる」と心配する声もあった。
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「医療機関側に責任を押し付ける」ですって。語るに落ちるとはこのことです。つまり自分たちは「専門家」と称しながら、「これまで同様」自分たちが行った治療の責任は全く取らずに、「今後とも」規制当局に押しつけるというわけです。こんな腰抜け医者どもに、(FDAで承認されていても日本で)未承認の医薬薬・医療機器による治療を行う資格なんかありません。
そんな腰抜けどもに任せられないから、規制当局が存在するのです。日本の医者が腰抜けでなければ、タイやフィリピンやオーストラリア同様、ドラッグラグなんかなかったはずなのです。