朝三暮四からの挑戦状(2009/4/28)

朝三暮四って何ですかって?とぼけちゃいけませんや.配合剤のことですよ.

二つが一つになって何が変わるのか?誰が幸せになるのか?

何も変わらない.そして患者は幸せにならないし,医者も薬剤師も幸せにならない.では一体誰が幸せになるのか?多くの人が,先発メーカーだけが幸せになるという仮説を信じ,喧々諤々の議論を繰り返している.しかし,先発メーカーが幸せになるかどうかは,誰にもわからない.

もし,配合剤なんて,先発メーカーを幸せにするだけだと思っている人が,世の中に圧倒的に多ければ,配合剤は売れないことになる.もし,配合剤が素晴らしいと思う人が多ければ,先発メーカーは幸せになるだろう.

だからどうしたというのだ.後発品阻止を唯一の目的とした配合剤が世の中に溢れかえり,先発メーカーがほくそ笑むとしても,それは,医者と患者の見識の貧しさを反映している事実以外の何物でもない.

わかったか。結局は、医療者と患者のリテラシーの問題なのだ。それに対して規制当局が無理矢理パターナリズムを発揮しようとするから、無駄な議論に、無駄な時間と無駄な労力が投入されている。朝三暮四のサルどもの方がまだましだ。無駄な時間、無駄な労力、無駄な金をかけたものを有難がる人間どもはサル未満。

私は決して配合剤を処方しない.馬鹿になりたくないからだ.私にとってはそれだけで十分だ.配合剤の是非を他人と議論するなんて,あたしゃそんな暇人じゃない.

配合剤ってゾロそのものじゃねえか。先発メーカーが自分の会社のゾロ作ってる。世話はねえや。何が先発メーカーだ。世界一の製薬企業が聞いて呆れる。

あんな馬鹿げたものに,臨床試験を課す必要はない.だから審査なんか要らない.だから再審査期間なんてゼロでいい。だから勝手に作って売ればいい.売ったって儲からないだろうけど。だって薬価はゾロだもの。

なのに、仰々しく要因試験をして、審査して、審議会やって、承認したものに、再審査期間をつけ、新薬として薬価がついた薬を宣伝し、それを喜んで処方して,ありがたがって飲む奴ら.みんな勝手にするがいい.

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