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自家用車は必要か?
これは本当に個人により異なる.その人の経済状態,住居と勤務先の間の公共の交通機関の便利度,家族構成,生活様式など様々な要素がからむからだ.
車を持つことの利点:やはり近所への買物から旅行までどこへ出かけるにも便利なことが第一である.スコットランドは特に公共の交通機関が発達していない土地柄なので,旅行はもっぱら車でないとだめだ.グラスゴー及びその周辺は交通渋滞が日本ほど激しくないし,雨の日が多いことも車の有利なところだ.子供のいる家庭では特に有用だ.
自家用車の不利なところ:第一に金がかかる.絶対的な金額としての価格は日本と大差ないのだが他の物価が比較的低いので日本よりも車は割高に感じる.新車はとても手が出ない.中古車も高い.日本車は評価が高いが英国車に較べると同じクラスで1.5倍以上の値段となりとても手が出ない.税金,保険料も馬鹿にならない.第二に事故を起こしてしまった場合は論外としても,それ以外にも,車にまつわるいろいろなトラブルがイギリスでは日本より圧倒的に多い.故障は日常茶飯事だし,盗難も極めてありふれた犯罪だ.車そのものの盗難とまではいかなくても,車上狙いや,ただの腹いせでガラスを割られるなんて経験はグラスゴーの10人中9人のドライバーが持っているだろう.こんなトラブル処理を英語でしなくてはならないなんて聞いただけでも気が滅入ってくるだろう.
結局,学齢期以降の子供のいる場合は車は必要だ.夫婦二人だけとか乳児だけの時は住いを交通の便利なところにすれば車はなしでも済ませられるので,生活が落着いてからじっくり車の必要度を判断してから購入しても遅くはない.車を使う場合には長期のリース契約か,中古車を購入することになる.(英国で新車を購入できるような財力のある人はこんなページは読まないでください)
車のリース契約
事故,盗難,故障,帰国時の売却など,車にまつわる数々のストレスを避けるために,すぐれた選択である.下記の業者はロンドンにあるが,日本語で交渉できるし,車もスコットランドまで届けてくれる.
社名:JEM (Japan & Europe Motors)
住所:The Hyde, Edgware Road, London NW9 6BH
電話番号:0181-202-2522
FAX番号: 0181-202-9219
中古車の購入方法
購入ルートとして知合,業者,新聞広告(個人の広告)があるが,この順番でリスクが高くなる.一番いいのは帰国する日本人の知合や職場の同僚から譲ってもらうことだ.車の故障しがちな点も率直に言ってくれるだろうし,値段もあまり吹っかけないだろう.業者から購入するのは個人交渉より5割以上高くなるが,ある程度信頼がおける.業者で購入する場合でも中古車のみしか扱っていないところは避けて,新車も扱っている正規の代理店で捜す方が良い.極端に安いものは置いていないが,少なくとも1000ポンド以上の車でないと信用がおけない.交渉により値引の余地はある.保証期間(1年,2年)つきの方が安心である.必ず試乗をすること.それでも購入後いろいろな問題は出てくる.新聞広告で知った個人との交渉が一番困難でリスクが高い.車の状態に関しては自動車協会(AA)で有料で査定をしてくれるので,個人交渉の場合にはこれを利用するとよいだろう.
保険は高いが,故障は必発なのでAAあるいはRACの登録は必ずすべきである.
日,あるいは週の単位で借りるレンタカーについてはこちらを参考にされたい.