狭義の人間生物学をいじくりまわすのは、20世紀でおしまい。だって、もう行き詰ってしまったんだもの。行き詰った方がいいの。
アルツハイマーを予防するとか、癌を治すとか、そんなバベルの塔みたいな無茶苦茶なことやって、人間を200年生かしてどうせいっちゅうの。それこそ、地球がどうかなってしまうよ。人間、100までに死ぬから、人間社会が成り立っているんであって、そういう絶対防衛ラインを突破してしまったら、それこそ人類の破滅でっせ。
幸い、アルツハイマー病のワクチンは軒並み失敗しているようだし、「癌の特効薬」も、マラリアワクチンと同様、五十年以上出来上がってこないから、少なくとも私の生きているうちは、アルツハイマーの予防も治療も、大抵の癌の治癒も実現不可能だろうけど。
新薬開発なんて、そんな能率の悪いことは早く店じまいにしましょう(^^;)
21世紀の医学は行動科学・心理学・社会学の側面からの研究が中心になり、22世紀はそれに加えて哲学の色合いが濃くなるのです。