AIをGIGOにしないために

AIは所詮,道具の一つに過ぎない.だから,人間がAIの得手不得手を心得た上で,使わないと,忽ちGIGOになってしまう.具体的には,

1.アウトカムが明確に設定されている条件下で
2.得られるデータの中からでノイズを除外し,サウンドのみを入れてやる
この二つの条件を満たす必要がある.(必要条件であって十分条件ではないことに注意)

1だけではなくて,2も人間がやらなくてはならないのか?そのノイズとサウンドの弁別こそがAIの仕事ではないのか?と文句を言う向きもあるかもしれないが,そんなことだから,人身御供依存症に悩まされてしまうのだよ.AIとて所詮は道具に過ぎない.そんなものに責任を被せられるわけがない.カラーコピー機で作った偽札が使われて,コピー機メーカーが罰せられることがあっただろうか?サウンドとノイズの弁別は,もちろんあなたの仕事である.そこは決してAIに依存できない.

でも内視鏡や放射線画像読影,病理診断は,人間がサウンドとノイズの弁別を行わずとも,AIがやってくれるじゃないか だって?やだなあ,「サウンドとノイズの弁別」の意味が全然わかっていないんだから.内視鏡・放射線画像・病理に持って行く前に,何人ものお医者さんが寄って集って,鑑別診断という名の「サウンドとノイズの弁別」の極致をやっているでしょ.

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