「○○する」ではなく

1秒もムダに生きない」を送っていただき、ありがとうございました。まだ前書きと目次しか読んでいませんが、それだけでも、書いてある内容は容易に推測できて、ぱらぱらとめくっても、予想通りのことが書いてあるのがすぐにわかります。だから良書です。なぜなら読み手の期待を裏切らないから。

ただし、「1秒もムダに生きない」というタイトルを額面通り受け取ってしまう人の一部は、内容を理解しようとしないかもしれませんね。そういう人は、従来のビジネス書のような内容を期待してこの本を手に取るからです。ほとんどの場合、人は自分の読みたいことを決めて本を開き、自分の読みたいメッセージを強引にその本から引き出そうとします。この場合には、(すでに誕生してしまっている読者による)「作者の死」です。

従来のビジネス書とは全く異なる本書全体を通して流れるのは「××しない方が、幸せに生きられますよ」という「お勧め」です。そういうことを学んできた、先生自身の悪戦苦闘の歴史書ですね。

発達障害者に「○○しましょう」と教えることは簡単ですが、「××してはいけない」と教えることは非常に難しいものです。十戒も、一部は「○○しなさい」になっているように見えますが、実は全部「××してはいけない」というメッセージです。

そもそも、「ムダ」とは何かという、根源的な問いに対する興味が、この本を読む前にも存在し、また読んでから後、一層強くわき起こってくるのですが、それを話していると、長くなってしまうので、それはまた先生にお任せしますから、「無駄の定義」でまた本を書いてください。

ポイント制度改革

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