ご挨拶

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第44回和漢医薬学会学術大会
大会長  東田千尋
富山大学 和漢医薬学総合研究所 神経機能学領域

このたび、第44回和漢医薬学会学術大会の大会長を務めます、富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋です。実行委員長には、第一薬科大学薬学部教授の久保山友晴先生にご尽力いただきます。本大会は、2027年8月28日(土)、29日(日)の2日間にわたり、富山国際会議場にて開催いたします。

和漢医薬学会は、和漢薬の資源、品質管理、作用機序、臨床研究などについて科学的な視点から最新の知見を共有し、基礎研究と臨床研究をつなぐことを目的としています。そのために、薬学、医学、農学、天然物化学、生薬学、臨床医学など多様な分野の研究者・医療従事者が集い、伝統医療と現代科学との融合を目指しながら、新たな治療学の創出と社会への還元に取り組んできました。

この目的に象徴されるように、和漢医薬学会は極めて学際性の高い、世界的にもユニークな学術コミュニティです。資源・品質・薬理・薬物動態・病態学に至る基礎研究から、臨床研究や医療現場での実践まで、和漢薬に関する幅広い知見を一度に学び、議論できる場となっています。

私自身、長年にわたり本学会に育てられ、和漢薬研究の奥深さと魅力に惹かれながら研究を続けてきました。そして今、これまで蓄積されてきた伝統知と経験を礎としながら、新たな科学的価値を創出する和漢医薬学の可能性を、より多くの方々に知っていただきたいと願っています。和漢医薬学は、過去から受け継がれてきた知恵を未来へつなぎ、新たな科学の地平を切り拓く学問であると確信しています。

そこで、本大会のテーマを
「科学を拓く和漢医薬学」
といたしました。

年に一度の学術大会には、さまざまな専門性を持つ研究者が一堂に会します。それぞれの視点から見出された和漢薬の可能性を共有し、多角的な議論を重ねることで、和漢医薬学を軸とした総合知が醸成されていきます。そして何より、この場には新しい発想や共同研究が生まれる高揚感があります。ぜひ皆様の優れた研究成果をご発表いただき、新たな科学、新たな治療学の創造へとつなげていただければ幸いです。

本大会では、特に若手研究者や学生の皆様の積極的な発表を期待しています。年代別の優秀発表賞も設ける予定ですので、ぜひ積極的に挑戦してください。未来の和漢医薬学を担う皆様の斬新な発想と活躍を楽しみにしています。

プログラムとしては、2題の特別講演に加え、公募シンポジウム、臨床研究実践のための教育ワークショップ、市民公開講座などバラエティーに富んだ内容を予定しております。また、できる限り多くの口頭発表の機会を設けたいと考えておりますので、奮ってご応募ください。

さらに、前日の8月27日(金)にはプレイベントとして「若手フォーラム」を開催するほか、富山大学杉谷キャンパスの民族薬物資料館および薬用植物園を訪問する見学ツアーも企画しております。また本大会では、託児サービスのご案内も予定しております。夏休み最後の週末、ご家族とともに富山を訪れ、学術交流と地域の魅力を同時に楽しんでいただければ幸いです。

本大会が、世代や分野を超えた交流の場となり、ご参加いただく皆様の知的好奇心を刺激し、新たな挑戦への活力を生み出す機会となることを願っています。実行委員一同、実り多い大会となるよう鋭意準備を進めてまいります。

皆様と富山の地でお会いできることを心より楽しみにしております。

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