第39回和漢医薬学会学術大会

ご挨拶

第39回和漢医薬学会学術大会
大会長 矢久保 修嗣
明治薬科大学 臨床漢方研究室

大会長写真

このたび、第39回和漢医薬学会学術大会を2022年8月27日(土)・28日(日)の2日間にわたり明治薬科大学を主催校とし、Webにおきまして開催いたします。

和漢医薬学会の目的は、和漢薬の資源、品質管理、作用機序、臨床研究などについて科学的視点から最新の知見を討議し、基礎と臨床の橋渡しをすることにより、人類の健康と福祉の増進に貢献する事であります。本学術大会では、和漢薬を様々な形で研究の対象とする医学者、薬学者、医師、薬剤師などが一堂に会して研究情報の交換を行うことにより、新たな治療学体系を構築し、その成果を社会に還元することを目的としています。

我が国では、鬼の存在を古代より信じておりました。この鬼のひとつと考えられてきたものが疫病と言われています。現代の鬼、これがCOVID-19です。このCOVID-19に対しては、現代医学でもこの治療法に苦慮しております。日本東洋医学会特別ワーキンググループでは、我が国の漢方エキス剤によるCOVID-19に対する予防、治療、後遺症に対する対応などに関して検討をすすめてきました。この検討結果を、本学術大会と共同開催する国際シンポジウムで公表いたします。我が国の伝統医学である漢方が、現代の鬼に克ったことを、全世界にむけて高らかに宣言する機会と考えております。本学術大会では、COVID-19に対するエビデンスに基づく漢方治療などに関するシンポジウムも企画しております。

懇親会などで先生がたに直接お目にかかって、旨酒を酌み交わすことを楽しみにしておりました。しかしながら、Web大会となったことはたいへんに残念です。現在、主催事務局では実りある学術大会を開催すべく、鋭意準備を進めております。日々の研究の成果のご披露、活発なご議論を本学術大会でお願いします。先生がたのご参加をお待ちしております。

2022年4月吉日

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