会長挨拶

 東大医師会会長  田中 栄

 令和4年6月に東京大学医師会会長を拝命いたしました。この場を借りまして、ご挨拶させて頂きます。

 本医師会は「医道の昂揚、医学、医術の発達普及を図る」ことを目的とし、昭和23年に設立されました。都内の社団法人大学医師会としては最も長い歴史を有するとともに、会員数は1000名を超えており、都内の大学医師会のなかで最多となっています。

 本医師会の活動は医学の振興、医師の生涯教育、医療の普及指導、公衆衛生の啓発指導に関する事業が主なものとなっています。連続公開講座「医の原点」を東京大学医学部と共催しており、最先端の医学・医療を紹介しています。医療普及事業として一般市民むけに公開講座を開催しています。研究推進事業として毎年1回医学上重要な業績を上げた東京大学医師会会員に東京大学医師会医学賞を授与してその功績を称えています。また若手研究者を対象とした東京大学医師会医学賞の公募をおこなっており、例年、極めて高いレベルの研究が受賞対象となっています。その他にも、医師対象の生涯教育講演会や産業医研修会、患者対象の各種教室などを企画しています。

 少子高齢化が進み、パンデミックの終息が中々見通せないという不安定な状況の中で、大学医師会の果たすべき役割も変化しており、そのプレゼンスも高まっています。今後とも、東京大学医師会へのご支援を宜しくお願い申し上げます。

令和4年6月



 
田中 栄
東京大学医学部附属病院
整形外科・脊椎外科 教授