東京大学医学部附属病院
病院長 田中 栄
第20回東京大学医学部附属病院22世紀医療センターシンポジウムにご参加いただき、心より御礼申し上げます。
東京大学医学部附属病院は、「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」という理念のもと、臨床研究中核病院、がんゲノム医療中核拠点病院、並びに橋渡し研究拠点として、最先端の臨床研究および医療の実現に邁進しております。さらに、22世紀医療センターは、2004年の設立以来、寄付講座、社会連携講座、外部資金による大型プロジェクトなどの多様な取り組みを通じ、東京大学医学部附属病院をフィールドとした新たな臨床医学および医学関連サービスの研究開発の拠点として機能してまいりました。時代の変遷に伴い、所属する講座やプロジェクトも再編成され、現在は5つの寄付講座、7つの社会連携講座、7つのプロジェクトが所属し、従来の診療科や講座だけでは対応が困難な課題の解決に向け、精力的な活動を展開しております。
これまで新型コロナウイルス感染対策のため、Webでの開催が続いておりましたが、今回は対面での現地開催となります。22世紀医療センターに所属する各講座や研究グループが、本シンポジウムを通じて、学内外の研究者との連携を一層深め、英知を結集し未来の医療の開発に取り組むとともに、その革新的な成果を広く社会へ発信・還元されることを心より期待しております。
本シンポジウムが、各分野での研究開発の一助となり、東京大学医学部附属病院および22世紀医療センターの活動が、我が国の医療や社会の発展に寄与することを願い、ここに開催のご挨拶とさせていただきます。
22世紀医療センター
センター長 大須賀 穣
第20回東京大学医学部附属病院22世紀医療センターシンポジウムにご参加いただきまして、心より御礼申し上げます。
東京大学医学部附属病院に22世紀医療センターを設立するという構想は2002年8月から検討が開始されました。寄付講座・社会連携講座を設置して、アカデミアに産学連携の拠点を形成することで、新しい医学研究、医療産業の創生を目指すことを目的としています。2004年に設立された当センターも、5の寄付講座、7つの社会連携講座、7つのプロジェクトで構成される一大研究拠点に成長しました。このような施設・プロジェクトは、設立から10年が一区切りと考えられていますが、22世紀医療センターは構想から20年を経てもなお、新たな研究開発の課題に取り組んでいます。研究内容は絶えずアップデートされ、最先端の医学研究、診療、予防医学、データサイエンス、社会医学や教育まで多岐にわたります。
今回、「アカデミアが創出する医療未来予想図〜人生100年時代を見据えて〜」をテーマとして、センタ—に所属する組織の1年間の活動、研究の成果を発表し産学連携や多様な共同研究を推進することを目的にシンポジウムを開催いたします。今回は、5年ぶりに現地開催となった昨年同様、東京大学分子ライフイノベーション棟アカデミックホールにて現地で開催いたします。ミニレクチャー4演題、および全講座によるポスターディスカッションを予定しており、シンポジウムにご参加いただいた皆様との交流を通じて、新たな産学連携や共同研究の枠組みが生まれることを期待しています。
今後も、22世紀医療センターの活動に関して、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。