本ラインの接続機器は、日立7600-1202台、日水AIA21、ダイナボットアーキテクトです。
本ラインの特徴を下記に示す。
1、フィブリン析出検体再遠心
2、チップ、子管のランダム供給
3、自走車との結合その1、その2
である。
仕分けラインから血糖ラインを経由し、自走車に乗って生化学ラインへ到着する。
外来採血後約5分で生化学ラインへ到着する、この時点で検体は例外を除き、
遠心可能状態になっておりそのまま
遠心
へと進む。遠心器は最大40本搬入でき2台で構成している。
遠心器の制御は
1、40本入ったら回る
2、1本目の検体が入って5分たつと、本数に関わらず遠心開始する
3、次の検体が3分間来ない場合は遠心開始する
といった制御を行い、生化学ラインでバッチになってしまう部分をより、
リアルな運用になるよう制御している。
また、過度に遠心を行うので、内部の熱を冷ますよう、冷却装置がついており、
20度で遠心するようになっている。
採血管はセキスイのインセパックSQ2である。
迅速報告のためにはラインの導入だけではなく、検体採取、検査の受付から結果を返すまでの
多角的な方向で物事を考えないと、ライン導入の意義は薄れてしまう。
遠心後の検体は依頼に応じ最大5分注行う。分注時、圧力センサーの関知により、量測定を行い
少量検体やフィブリンの有無を確認する。この作業により、この先の分析装置がフィブリンや
分離剤を吸ってしまうといったトラブルを未然に防いでいる。
フィブリン析出検体には自動で
凝固促進用ビーズを数個入れ、再度遠心され、分注される。この装置のおかげで、今まで手作業で
処理していたフィブリン析出検体の処理が約9割は無くなった。
分注器へのチップや子管の供給もランダムに入れればよく、今までのように
キレイに並べてセットはしなくてよくなった。
分注後の親管は正常分注とエラー検体に振り分けられラックに搬出される。
これによりエラー検体部だけをその後の処理を行えばよく、探すといった行為はまったく皆無である。
同一ラックに搬出されてしまうと探すためにいくつかのステップが必要となり、雑用の素である。排除すべき行為である。
分注後の検体はそれぞれの分析装置へと向かい、サンプリングされる。7600は自動再検を行っているので
ストックヤードに収まり、結果により、自動再検指示が出て再検へと進む。
また、この機械は専用ラックでしか測定できないため、専用ラックに検体を搬入し測定している。
さらに、ラック対応機器なために、検体を回してバーコード読むといった操作も出来ないので
ライン側でラックのスリット部にバーコードが来るよう合わせて搬入を行っている。
この点はメーカーに是非改善してもらいたい点である。
他の接続機器はラインへの外部サンプリング機構のある装置である。
保存検体にはキャップをして、冷蔵庫に検体番号順に保存される。
搬入部分の外観