ご挨拶

サマースクール2016 挨拶

日本心臓血管外科学会 理事長 上田 裕一

 心臓血管外科は、他領域の切除を主体とする外科とは異なります。心臓血管外科は機能・QOLを追求する再建外科です。ここに大きな魅力があり、外科医としてのやりがいがあります。さらに,手術には外科医に加えて多職種の技術とチームワークが不可欠です。
 この心臓血管外科の魅力を医学部生や初期研修医の諸君に、是非とも伝えたい、理解して欲しいと考え、『心臓血管外科サマースクール』と銘打って2011年から始めました。次代を担う有能な心臓血管外科医の育成には,各大学や診療施設だけではなく,日本心臓血管外科学会,日本胸部外科学会,日本血管外科学会にも責務があると考えた次第です。今年は第6回となりますが,毎年、多くの参加希望があり、「ファシリテーター,インストラクターの熱意溢れる充実した研修の機会であった」と好評を得ています。参加者の要望にも応えて実技の時間を確保し、充実したサマースクールになるように企画をしています。高い志を持った初期研修医と医学部生の参加を期待しています。

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サマースクール2016 挨拶

日本胸部外科学会 理事長 大北 裕

 Memento Moriとは、“死を忘れるな”と邦訳されることが多い警句ですが、我々の現場は、常にこの様な緊張感に溢れています。心臓外科の臨床現場は他の外科領域に比べて “生と死のせめぎ合い”が直接目に見える所です。手術戦略の適否、手技の精確度がこれほど直截に手術成績に反映する領域は他にありません。自らの依って立つところの患者の最大幸福のために、心臓外科医は絶え間ない精神、頭脳、技術のtraining を要求されます。厳しい労働環境、内科医の進出、社会からの圧力などの逆風下、心臓外科領域に参入しようとする若人が及び腰になるのは理解できますが、我々は患者さんにとって最後の砦です。君たちは最近、胸の内、心ときめくことがありましたか?急性大動脈解離や急性心筋梗塞で瀕死の患者が外科手術により生還した時の感動は当事者でないと分かち合えない至福です。一方,元気で入院してきた乳幼児が冷たい骸となってお見送りしなければならないときの慚愧は耐え難いものです。また自分が教育した後進たちが大きく成長してゆくのを目の当たりにするのも幸福な瞬間です。我々の現場は厳しくはありますが、多くの感動に満ち溢れ、皆明るく頑張っています。我々は心臓血管外科領域への君たちの参入を大歓迎します.若人諸君,是非とも仲間になって一緒にやってみませんか.

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心臓血管外科サマースクール2016 開催にむけて

日本血管外科学会 理事長 宮田 哲郎

 外科手術は患者の生命のみならず、患者家族全体の生活をも左右する大変大きな影響力を持った治療手段です。思い描いた手術を遂行し期待通りの結果を得るためには、外科医はあらゆる知識や技術の習得に懸命に励まなければならないことは言うまでもありません。患者から命を預かり治療を遂行する外科医ほどすばらしい職業はありません。患者の痛みを汲み取る心を持ち、卓越した技術を習得した心臓血管外科医を目指して下さい。私たちと伴に歩まれることを期待しています。

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御挨拶

第6回心臓血管外科サマースクール2016当番幹事 坂本 喜三郎

 昨年に引き続き、「体験と実感!心臓血管外科の魅力」をテーマに心臓血管外科サマースクール2016を開催させていただく静岡県立こども病院の坂本です。嬉しいことに、このサマースクールは回を重ねる毎に参加希望者数が増え、今年は・・・神奈川県テルモプラネックスで受け入れることのできる最大数で募集をかけましたが、Web掲載2週間で予定数を超えました。この結果・・・申し訳ないことに、”解剖の実習を終えていない入学間もない学生”や”将来の選択肢として心臓血管外科を考えていないと記載した学生・初期研修医”等を削らせていただき、さらに抽選にて受け入れ対象者を選ばざるを得ませんでした。インストラクターの先生方、今年の参加者は『やる気満々の、将来の心臓血管外科医候補』ばかりです。肝に銘じて指導をお願いします。
 研修内容について少し追記しますと・・・、他では経験できない人工心肺を使った疑似ライブの見学と参加(多分、抽選?)は勿論、昨年よりも時間も内容もパワーアップしたウェットラボ&ドライラボ(ステントグラフトのシミュレーターなど)、日本心臓血管外科学会若手心臓血管外科医の会U-40による“皆さんが本当に知りたい情報を獲得できるシンポジウム:心臓血管外科研修医生活や海外留学の実際などについて討論、するシンポジウム等)と、今年も濃密です。
 オッと、また重要な情報を抜かしてしまいました///特にチームの和を重視する心臓血管外科領域では、人と人を繋げる懇親会(サマースクール初日夕方から、飲み放題、食べ放題・・超エライ先生にも話し放題・触り放題?)をとてもとても大事にしています。毎年、皆さんの期待を遥かに上回る盛り上がりを見せていますので、お楽しみに。
 最後に、当番幹事:坂本から参加者に一言。
 『心臓血管外科はやりがいのある仕事です。そして、日々発展を続けている分野です。このサマースクールでは必ずやその魅力を実感させます。抜けられなくなる・・・覚悟で来てください。』

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