大会プログラム
大会テーマ:「生活モデルへの転換」
シンポジウム「この20年で医療はどう変化したか?
――生活モデル/セルフケア/自己決定」
- シンポジスト:
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- 猪飼周平先生(一橋大学)
「病院の世紀から地域包括ケアの時代へ」
- 松繁卓哉先生(国立保健医療科学院)
「患者中心/セルフケアとは何だったのか―移ろいゆく「基準」のなかで―」
- 田代志門先生(国立がん研究センター)
「死にゆく人々へのケアはどう変化したか―分水嶺としての1990 年―」
- コメンテーター:
- 美馬達哉先生(京都大学)、戸ケ里泰典先生(放送大学)
- 司会:
- 吉田澄恵先生(東京女子医科大学看護学部)
- 趣旨:
- この20年間の間に、医療は、医療者によって病院内で施されるものから、患者の生活の場により近いところで、患者自身の思いや状況に応じて提供されるものへと、理念上は大きく舵を切った。ただし、現状として政策面・現場で実現したものは、必ずしも1990年代に理念的に語られたものと同じではない。いったい何が変わり、何が変わらなかったのか、本来はどう変わるべきだったのか。若手研究者を中心に、この20年間を振り返ることで、今後の医療・福祉のありようを構想する手がかりとしたい。
教育講演「人工呼吸器から見える医療/家庭/社会」
大森健先生(IMI首都圏ブロック)
- 司会:
- 鷹田佳典先生(早稲田大学)
- 趣旨:
- 家庭内で使用する人工呼吸器の使用やトラブル対応を通して、現在の医療制度のありようや、難病を抱えて生きる人とその家族の姿、またそれらを取り囲む社会のありようが見えてくる。メーカーに勤めつつ、患者会などと協力しながら、実際に機器を用いる人たちのそばで考えてきた方から見える医療/家庭/社会についてお話を伺うことで、今後の保健医療社会学の新たな展開を探りたい。
ラウンドテーブルディスカッション
- ・専門性を超えて“生活”を眼差す
- 企画者:
- 細野知子・坂井志織・西村ユミ(首都大学東京)
- ・看護の原点と可能性を問う~電子カルテと看護診断の導入がもたらした20年の変化~
- 企画者:
- 野村亜由美(首都大学東京)
- ・医療コミュニケーションを経験的に研究する方法としてのRIASとエスノメソドロジー
~日本の文脈の中で考え、研究実践例の検討も行う~
- 企画者:
- 樫田美雄(神戸市看護大学)
- ・これからの在宅ケアを考える~北欧ケアの思想的基盤を手がかりにして~
- 企画者:
- 備酒伸彦(神戸学院大学)