2002年6月4日夕食 ローマの窯焼きピザ
                   (不詳レストランにて、4人で約70Euro=8000円強だったかな)
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 この日、私はDr. Elena Caprariおよびミュンヘン大学から遠路来た鄭金生教授とともに、ヴァチカン図書館所蔵中国医書の調査を完了した。明日は帰国の途に付く。イタリア最後の夜という訳があろうとなかろうと、ともあれ皆で夕食は当然のこと。ただ今晩のメンバーで酒飲みは私一人なのが残念だったが、その分マイペースでいけるのがいい。で、どこにするか逡巡したが、Elenaさんが天の啓示で決めたのは以下写真の店。そう、お決まりのピザレストランだけど窯焼きなんだなー、これが。ただし地下鉄やバスを乗り継いで着いたので、場所も店名も覚えていない。帰りに店のマッチをもらったが、紛失してしまった。

 まずは左下写真を見ていただきたい。自慢そうにポーズをとる職人の手先には焼く直前のピザ、後の窯の中では赤々と薪が燃えている。ここは客席の後方にあり、仕事振りを見せるようになっている。日本の観光地などで蕎麦の手打ち等を実演しているのと同じかな。少し拝見させてもらったが、実にす早い。大理石の台上で餃子の皮と似た操作で生地を一瞬にして延ばし、小さな賽の目に切ったモッツアレラチーズを振りまき、具を載せる。これに2分とかからない。それを写真のように長い柄のついた道具ですくい上げ、後の窯の中に置く。中では輻射熱で焼け、その具合を外から見て、またこの道具ですくい出して皿に載せる。これも2、3分だったような気がする。

 焼き上がったピザはいい焦げ具合がついて香ばしく、電気オーブンで焼く普通の店とは全く違うとElenaさんが力説したのもよく分かる。それで皆ウマイ、ウマイと食べるのに熱心で、肝心のピザを撮るのは忘れていた。ちなみにイタリアのピザは切れ目など付いてなく、各自フォークとナイフで切りながら食べる。写真上右は食べ終わって満足げな鄭教授(左)とDr. Caprari(右)。注文したピザは鄭さんが生ハム、Elenaさんがゆで卵、私がアンチョビーだった。妻は貝のスパゲッティ・トマトソースと骨抜き魚(ちょっとトビウオに似ていた)にした。

 下左写真はデザートのチョコレートアイスで更に満足した様子のDr. Caprariと妻。下右写真は仕上げにカプチーノの妻と、ほぼ一人で空けたワイン瓶に頬ずりする私だが、ほぼできあがっている。ちなみにここではピザ・パスタ以外に、ワイン・ビール・フレッシュサラダ・生ハム盛り合わせ・デザート・コーヒーなどを各自注文したと思うが、全体でいくらだったかは覚えていない。ピザ1枚が大体7、8Euro程度だったのは、酒が入る前に注文したので記憶にある。それから推して、4人で70Euro=約8000円程度だったかなーと思うのみ。そのうちVisaカードの明細が届いたら、レストラン名ともども書き直すことにしたい(と書いたが、届いた明細に当店の記載はなし。キャッシュで払ったのだろう。それも忘れていたなんて。トホホ)