子供の自殺:恥知らずは誰か?
5類潰しで子供達の未来への希望も潰した嘘つき村
長幼序ある国で
『長幼有序』の出典は論語ではなく,孟子だそうな。恥ずかしながら(*)今回調べて初めて知った。その長幼序ある国はまた世界に冠たる少子高齢化社会でもある。さらに,高職位にある某老人の最近の発言が象徴する我が国の伝統文化,男尊女卑についても,論語ではなく,老荘思想の書である『列子』の方が初出だそうな。さらに『七年、男女不同席、不共食』の出典は,これも論語ではなく『礼記(らいき)』とのこと。(*シルバー憲兵隊年長者のご機嫌を伺う時の常套句)

児童生徒の自殺者急増は人災である→差別と自殺:COVID-19とハンセン病の共通点
自殺は天災ではない。人災である。しかしこの人災の責任は全員,自分がCOVID-19に罹患したことを苦にした自殺ではない。もちろん子供達には何の科もない。
---------------------------------------------
コロナ長期化 心病む子ども  自殺最多、相談窓口に悲痛な声 NPO、居場所増やす 日本経済新聞 2021年4月5日
 新型コロナウイルスの影響が長期に及び、子どもの精神面の影響が深刻化してきた。18歳以下の自殺は2020年に過去最多で、児童生徒の15〜30%が中等度以上のうつ症状という調査結果もある。長期休みにあたる春休み明けの自殺者増を警戒し、自治体やフリースクールが相談・受け入れ体制の拡充を急ぐ。
 「部活動の大会や楽しみにしていた修学旅行などがなくなった。生きている意味がない」「お母さんと一緒にいるのが疲れた。そんなに自分が嫌いなら娘を見習って自傷でもなんでもしたらいいのに」
 全国約70団体が運営する18歳以下の子どもの相談窓口「チャイルドライン」に連日、子どもの悲痛な悩みや相談が舞い込む。コロナ以降、1件あたりの通話が長くなり、リストカットなど内容の重い相談が増えた。(後略)
----------------------------------------------
子どもの自殺、過去最多 コロナの影響深刻、どう防ぐ? 朝日新聞 2021年3月6日
新型コロナによる混乱が続いた2020年、自ら命を絶った児童生徒は500人近く(暫定値)に上り、過去最多となった。19年と比べて4割以上増え、コロナ禍が子どもたちにも深刻な影響を与えていることがうかがえる。2月15日にあった、文部科学省の子どもの自殺に関するウェブ会議。そこで報告された内容は、ショッキングなものだった。厚生労働省の統計をもとに文部科学省が分析した結果、20年の児童生徒の自殺者数は479人。小中高校生のいずれも19年より増え、特に女子高校生は138人と倍増した。厚労省が今月上旬に公表した最新の統計では、20年の児童生徒の自殺者数は498人とさらに増えた。
-------------------------------------------------------------------------------
児童生徒の自殺者急増 最多479人 コロナ禍の社会不安影響か 毎日新聞2021年2月15日
2020年の全国の小中学生と高校生の自殺者数は前年比140人(41・3%)増の479人(暫定値)となり、過去最多を更新した。文部科学省が15日、 明らかにした。文科省は「新型コロナウイルスの感染拡大による社会不安が影響した可能性がある」(児童生徒課)としている。 校種別では、小学生14人 (前年比8人増)▽中学生136人(同40人増)▽高校生329人(同92人増)。高校生では特に女子が前年の約2倍の138人と急増しており、文科省は原因の分析を進めている。
-------------------------------------------------------------------------------
メディアも認めるメディアの責任
「いじめ」が原因と推認される児童生徒の自殺については,あれほど個々の事例を微に入り細を穿って報道する.そもそもその報道に何の意味があるのか?その報道が児童生徒の自殺の防止に役立つと本気で信じている「ジャーナリスト」がいるのだとしたら,社会の敵として駆逐されねばならない.マスゴミは新コロ流行当初から今日に至るまで,新コロの脅威を煽る報道をするばかりだった.そして42万人死亡大予言を批判するどころか,逆に予言者様を21世紀のスペイン風邪から世界を救う救世主扱いした。天災による被害の中に人災の要素を見つけ,事故の中に過誤を見出すのは報道機関の十八番である。ただし北陵クリニック事件の如くメディア自身に責任がある場合にはその事実を絶対に報道しない。この「報道しない自由」は,それすなわち,児童生徒の自殺に対しメディア自身に重大な責任があると認めていることに他ならない.

「大人たち」の責任

何の科もない子供たちの自殺に対しては大人たちが全面的に責任を負う。ではどんな大人たちに責任があるのだろうか?その判断に資する事実は下記の通りである。
●季節性インフルエンザでは児童生徒の自殺が増えるようなことはなかった。だからもちろん保護者に責任はない。
新コロの脅威はインフル未満である.その1:新コロの病像は確かにインフルとは異なるが,それは新コロの脅威がインフルを大幅に凌ぐという主張を正当化しない。
新コロの脅威はインフル未満である.その2:新コロと脅威の一番頑健な指標である対人口死亡者数は新コロは1年間で7000人であり,インフルの2シーズン(実質的には10ヶ月)と同数である。この点でも新コロの脅威は季節性インフルエンザに及ばない。
●上述のように新コロは5類相当である。にもかかわらず(文句のある奴は外へ出ろ私まで乞う連絡)感染症村がパブコメを握りつぶし,新コロはエボラよりも怖い病気であると認める法案を成立・施行させた。
-------------------------------------------------------------------------------
会長ならぬ憲兵隊長
昨年11月の自民党新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、出席した中川氏は菅首相肝いりのGoToトラベルに言及。「国がGoToトラベルを推進することで、国民が緩んでるんです。完全に」「都内のあちこちで若者がマスクしないでバーベキュー、週末にやり放題ですよ」と語気を強く、たたみかけた。(存在感増す日本医師会長 政府との距離感手探り一転、電話で首相に決断迫る 毎日新聞 2021/1/9)

勝部元気 新型コロナで若者が外出を自粛しないのは、大人たちのせいだ 論座 2020年04月02日
新型コロナウイルスの感染が日本でも拡大しており、不要不急の外出を自粛するよう強く叫ばれるようになりました。それでも、街の様子を伝えるメディアやSNSの投稿を見ると、外出を自粛しない老若男女はまだかなり多いようです。ところが、若者を批判のターゲットにする報道や政治家の発言が後を絶ちません。紙媒体にもありますが特にテレビは酷く、「若者 コロナ」で検索すると、テレビ報道に対する不満の声がいくつもヒットします。自民党の三原じゅん子参議院議員もTwitterで「かなりの若者達が外出し た」と発言し、多くの批判が寄せられています。

六辻彰二 新型コロナ、若者ばかりが責められて「中高年」の問題行動が責められないのはなぜか ニューズウィーク日本版 2020年03月30日
外出自粛などに関して行政やメディアが「若者」に特にフォーカスするのは不公平である
これまで問題行動をとった人には中高年が目立ったが、それらが「中高年」という属性で語られることはなかった
行政やメディアが主な「顧客」である中高年に緩いことは、世代間の不毛な争いを煽るものである

Arbeit Heilung Macht Frei 癩予防法の悪夢再び
--------------------------------------------------------------------------------
山梨県の家族が一家心中に追い込まれたのは、〈ハンセン病は嫌な病気〉〈付き合ってはならない病気〉というように、周りの人びとから思われている…と、一 家の当主がおそれたからです。この、村人から嫌われるのでは…という恐怖は、杞憂だったのでしょうか。みなさんは、これを今、思い違いだとはっきり言えま すか。もし言い切れないと思うのであれば、おそらくは村人たちが患者とその家族を忌避したであろうと同じように、皆さんも患者とその家族を排除する、加害者ということになります。「国立ハンセン病資料館のあらましとお願い」 より抜粋。太字は池田)
--------------------------------------------------------------------------------
この一家心中事件を特殊事例に過ぎないとやり過ごすのは,アウシュビッツは特殊事例に過ぎないとやり過ごすのと同様の認知障害である。 ハンセン病患者に対する差別と自殺については、ハンセン病問題に関する検証会議 最終報告書の第十 ハンセン病医学・医療の歴史と実態を御覧いただきたい。ここで「n度目」としたのは他でもない。感染症に差別は付きものだからである。ハンセン病以降も、パニックを伴ったものだけでも、HIV/AIDS、BSE(牛海綿状脳症。蔑称 狂牛病)があった。

「恥を知る」意義:「知らなかった」は通用しない
「戦い」をスローガンにして診療が大々的に展開された感染症が差別を引き起こし,感染症そのものではなく,その感染症に対する差別によって人命が失われる。そのような事例は癩を最後にしようと人々が誓ったはずだった。しかし同様の悲劇が,今我々の目の前で繰り返されている。ところが人災追求を十八番とするメディアが全く追求しない。なぜだろうか?子供達の自殺は100%天災だからだろうか。その説明に亡くなった子供達の保護者は納得するだろうか?そもそも亡くなった子供達の保護者が声を上げているように見えないのはなぜだろうか?声を上げているのに報道されないからだろうか?それとも何らかの理由(たとえばシルバー憲兵隊の監視)で声を上げられないからだろうか?
 ここに記した事実は全て公開されている資料に基づく。つまり誰でも内容を確認して共有できる。この国では,自分は子供達を守る立場にないと公言する市民はいないはずだ。だから全ての大人がここに記した事実を知る権利と義務の両方を有する。そして新たにこの事実を知った大人はそれまで知らなかったことを恥じ入るはずだ。中には自らの不明を恥じずに他人の責任にしたり,あるいは何らかの弁明をする人間がいるかもしれない。そういう人間を我々は恥知らずと呼ぶ。

自殺者急増の原因:報道という名の炎上商法
SARS-Cov-2VIP待遇の悲劇謂われなき差別の犠牲になったのは
癩予防法の悪夢再び:n度目も悲劇として
新コロバブルの物語
表紙