警察の下請けと孫請け

福井地裁の令状なしGPS捜査の証拠採用について宮崎さんのコメントを読んで,これは裁判所という組織の方針(例によって暗黙のメッセージでしょうが)と,裁判官個人の自尊心の問題.心の葛藤(自分は一生警察の孫請け*に甘んじるのか?)の両方が絡んでくるのだろうか.(*1.もちろん検察が下請け)

奈良県警による医師暴行死事件では,同じくm3の記事で奈良県警と奈良地検の葛藤にまで言及されている.そこには,柳原病院事件のような警察の暴走を止められずに,負けを覚悟の(あるいは警察による「科学捜査」をまだ信用している部分もあるか?)尻ぬぐい起訴を強いられる検察の苦しい立場が垣間見られる.まあ,自業自得なんだけど.

北陵クリニック事件でも,検察も裁判所も「土橋のインチキ野郎に騙された!俺たちは被害者なんだ」って一言叫べばそれで楽になれるのに.いつまでお人好しさんを続けるつもりなんでしょか.「立場上」そうできないことは重々承知しているが,苦労して法曹資格を取ったのに,これからずーっと警察の下請け,孫請け人生とはご苦労なこった.

あのドクター警部補(*が)東京からすっ飛んで行って福島に割り込んで荒らし回り,勝手にシナリオをでっち上げたので,臍帯をジンタイと読んだ公判検事は,一審の第2回公判で検察側のトップバッターの証人として登場した産婦人科医に,ドクター警部補によるでっち上げシナリオを粉砕される体たらくで完敗し控訴せず.

福島県警の捜査本部に、警視庁から派遣された医療に大変明るい警察官がいて、その人が青戸(2002年の東京慈恵会医科大学青戸病院(現葛飾医療センター)の前立腺癌の腹腔鏡下手術事故)の捜査にかかわった中核的な人だった。このときの腹腔鏡下手術も実験的と言われており、途中で開腹手術に切り替えるべきところ、それが遅れたために、医師が刑事責任を問われた。この事件を念頭に置いて、証拠集めをしているのではないか、それがクーパーにこだわっている理由ではないか、と我々弁護人は感じていたのです。大野病院事件スペシャル対談◆加藤医師 vs.安福弁護士 検察の主張、公判2回目から瓦解

一般市民としての医師と法