開催概要

大 会 概 要

大会長挨拶

第19回大会長　
梅本 丈二　UMEMOTO George
福岡大学病院 摂食嚥下センター センター長

　第19回日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会を、2023年8月26日（土）に福岡大学の福大メディカルホールで開催させて頂くこととなりました。

　歯科医師として私が摂食嚥下リハビリテーションの門をたたいたのが15年以上前のことでした。その当時は、筋ジストロフィーの口腔機能をテーマに学位論文を仕上げたばかりで、「口腔機能と嚥下機能をどのように結びつけて誤嚥性肺炎を防ぐか」をテーマに臨床現場で活動を始めました。神経筋疾患が口腔機能や嚥下機能の神経機序を考えさせてくれたおかげで、本学会にも毎年欠かさず参加し、学会発表を行うようになりました。

　しかし、臨床に深く携わるにつれ、神経内科疾患の嚥下障害において嚥下機能を評価することはそのごく一部をみているだけで、その背景には神経内科疾患の経過と治療内容、患者・家族背景、生活機能、栄養管理、緩和医療に至るまで多岐に渡っていることを思い知らされました。そこで、本大会のテーマの「嚥下障害の予後を見据えた栄養管理を模索する」です。

　神経内科疾患の嚥下障害を長期的に管理するためには、神経内科主治医のみならず、診療各科医師、看護師、リハビリ技師、管理栄養士、薬剤師、臨床心理士、歯科医師、歯科衛生士などの多職種連携が欠かせません。また、近年では在宅療養への移行が図られ、在宅医療や遠隔医療の重要性が高まっています。本大会では、在宅療養を快適に送れるようにするためのツールにも焦点を当てたいと考えています。

　今回、このような個人的にも思い入れのある学会の大会長を仰せつかり、参加者の皆様にとっても有意義な大会にしたいと身の引き締まる思いです。大会準備は、副会長の坪井義夫福岡大学脳神経内科教授と協力して進めております。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、是非皆様には福岡の地で熱い議論を交わしつつ、もつ鍋、焼き鳥、ラーメン、水炊きや新鮮な魚介類を楽しんで頂けることを期待しています。

副会長挨拶

第19回副会長　
坪井 義夫　TSUBOI Yoshio
福岡大学医学部脳神経内科学 教授

　この度第19回神経摂食嚥下・栄養学会学術集会が2023年8月26日、福岡大学病院メディカルホールにて行われます。COVID-19流行により、学会の開催も様変わりして、Web、ハイブリッド、現地のみの等のオプションが考えられました。当学会の特徴は多職種が一堂に集まり、顔の見える交流ができる点にあることから、参加される方々の安全を守ることを考えつつ、COVID-19流行の落ち着きもあり、現地開催が可能と判断し、準備を進めてきました。

　今回のテーマは「嚥下障害の予後を見据えた栄養管理を模索する」であり、神経疾患患者さんの診療における嚥下摂食・栄養の管理の意義を問い直すきっかけにしたいと思います。またトータルケアに向けた神経疾患診療の在り方に関して、医師のみではなく多職種間で議論する場にしたいと考えており、多職種連携でこそその方向性が見えてくるものと確信しております。今回食を大切にする医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、社会福祉関係者など医療従事者の幅広い参加を期待しております。

　福岡で皆さんにお会いできることを楽しみにしております。

事務局

福岡大学病院 摂食嚥下センター
〒814-0180 福岡県福岡市城南区七隈7-45-1
TEL：092-801-1011（内線7889）
FAX：092-801-1044
E-mail：jsdnnm2023@fukuoka-u.ac.jp

• 福岡大学病院 摂食嚥下センター
  https://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/center/22/
• 福岡大学医学部 脳神経内科
  https://www.fukuoka-neurology.com/
• 福岡大学病院 脳神経内科
  https://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/department/24/
• 福岡大学医学部 歯科口腔外科学講座
  https://www.med.fukuoka-u.ac.jp/dentist/index.html
• 福岡大学病院 歯科口腔外科
  https://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/center/23/
• 福岡大学病院　
  https://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/