
会長 山田武千代(秋田大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授)
第35回日本聴神経腫瘍研究会を2026年6月19日(金)に横浜市開港記念会館(横浜市)にて主催させていただくことになりました。現在、鋭意準備を進めているところでございます。秋田大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科の教室員一同大変嬉しく、また光栄に存じております。本会は1992年に発足し、最先端の研究と臨床を共有するために毎年開催されています。日本聴神経腫瘍研究会を秋田大学が担当するのは、第14回・2005年の石川和夫会長以来21年ぶりです。歴史ある学会の会長にご指名いただきました役員、会員の方々に心より御礼申し上げます。
日本聴神経腫瘍研究会は、脳神経外科、耳鼻咽喉科頭頸部外科、形成外科、放射線科が協力して対応し診断と治療を発展、社会に還元することを目的としており、聴神経腫瘍および関連疾患における診療に一定の専門性を有する日本聴神経腫瘍研究会認定医師の認定を行っています。本会が作成する治療マニュアル・指針・手引きも完成予定ですが、手術支援機器の発展による手術手技の向上と機能温存手術、定位放射線治療、集学的治療、分子標的薬治療、画像の普及と発展、人工聴覚臓器、後遺症対策など、更なる変革が未来に予測され、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の立場から、第35回のテーマを「治療指針と聴力保存・改善」とさせていただきました。聴神経腫瘍に関わる複数の診療科の医師が技能と知識を持ち寄り、学際的な意見交換を行う貴重な場となれば幸いです。
指定演題は、① 聴神経腫瘍の分子生物学的研究と分子標的治療薬、② 聴力保存・改善、③ 顔面神経機能温存・改善、④ 治療指針を考慮した治療とさせていただきました。特別講演、シンポジウム、ランチョンセミナー、一般演題等で構成する予定です。その他、聴神経腫瘍全般にかかわる一般演題も広く募集しております。沢山のご演題をお待ちしております。
今回は慣例に従い、第49回日本顔面神経学会開催(2026年6月18日~19日)との合同開催とさせていただいております。顔面神経学会参加者と共に、本研究会が活性化することを期待しております。会場は、象の鼻パーク・山下公園・中華街・横浜公園に隣接する中心部の横浜市開港記念会館で、横浜開港を記念し1917年の開館以来、横浜の代表的建造物の一つとして国の重要文化財に指定されており、歴史の名勝での開催となります。「ジャックの塔」と呼ばれる時計塔、八角ドーム、角ドームがシンボルで、その特徴的な外観、ステンドグラスや壁画、会場の内装、そして、本会をお楽しみください。実りある会となりますよう、皆様のご協力、ご支援、ご指導をどうぞよろしくお願いいたします。

