この度、第32回日本気管食道科学会認定気管食道科専門医大会の大会長を拝命しました東京医科大学茨城医療センター呼吸器外科の古川欣也です。令和4年2月19日(土)および20日(日)の両日、京王プラザホテル(東京都新宿区)を発信拠点とし、ウェブ(ライブ・オンデマンド配信)にて開催させていただきます。伝統のある日本気管食道科学会の専門医大会を担当させていただく機会を与えていただき大変光栄に存じます。
現在の医療界は、コロナ禍や急激な社会情勢の変化にどのように対応していくのか難題に直面していると思いますので、今回の第32回専門医大会のテーマを「変革の時代に対応する気管食道科診療」とさせていただきました。演者の先生方に今後の気管食道科領域の方向性を見据えたご講演をいただく予定です。
当学会の喫緊の課題である「新専門医制度」に関して、日本専門医機構理事であられる池田徳彦教授(東京医科大学 呼吸器・甲状腺外科)に、また全国の病院で悩みの種である「コロナ禍における働き方改革」に関しまして、厚労省検討会委員の裵 英洙先生(ハイズ株式会社代表取締役、慶應義塾大学大学院 特任教授)に特別講演をお願いしています。セッションとしては、最近のトピックスである「女性医師の働き方とワークライフバランスの実践」、「Withコロナ・Afterコロナ」、「最新の気管食道科手術」、「咽喉頭癌経口手術」、「光と薬剤を用いた癌治療」、「QOSを追求した診断治療」などを計画しています。女性医師の働き方に関しては、当学会では男女共同参画委員会ができた6年前に一度取り上げられていますが、それ以来取り上げられていませんでした。今後、女性医師の活躍が医師の働き方改革にとっても非常に重要な役割を果たすと思います。教育講演では、塚原清彰教授(東京医科大学 耳鼻科・頭頸部外科)に若い先生に向けて、変革の時代に対応する気管食道科診療の今後の方向性を示していただく予定です。
多くの会員の先生方により、気管食道科診療について活発な意見交換や有意義な討論を行っていただき、将来の気管食道科領域の方向性を考えるきっかけになる大会になるように企画を計画していますので、是非ともご参加いただきますよう衷心よりお願い申し上げます。