第173回日本胸部外科学会関東甲信越地方会

ご挨拶

第173回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 会長
日本医科大学大学院・医学研究科 心臓血管外科学分野
新田  隆

関東甲信越地方会会長挨拶

 この度、2017年3月11日に第173回日本胸部外科学会関東甲信越地方会をステーションコンファレンス東京にて開催いたします。歴史と伝統ある本会を主催させて頂くことは大変名誉なことであり、教室員一同、力を合わせて実り多き会にしたいと思います。
 胸部外科学会の関東甲信越地方会は、心臓血管・呼吸器・食道疾患の三分野にかかわる症例報告を中心とした学会です。他施設からの症例報告は、希少例から治療難渋例に至るまで、胸部外科各領域の臨床家にとって学ぶものが多くあり、明日からの臨床実地の大きな助けになります。一方で、基礎研究の多くは様々な臨床上の問題点や疑問点に端を発しており、研究の成果が多くの患者さんのためになるような新しい治療法の開発あるいは核心的かつ普遍的な真実を発見することは、基礎医学研究に従事する者にとって最も大切なことであります。このように、本会での発表と討論は基礎から臨床まで胸部外科各領域の今後の発展にとって極めて重要であります。先生方におかれましては、是非とも多数の演題をご応募下さいますようお願い申し上げます。
 さらに本会は、胸部外科の各分野の専門医を目指す若手医師や胸部外科に興味を持っている研修医にとって、経験した症例を客観的に検証して専門家の前で発表する絶好の機会であります。また、今回も医学生のセッションを設けて、優秀演題発表者を表彰する予定です。胸部外科学会の今後の発展は、一人でも多くの医学生や研修医に胸部外科に興味を持って貰うことと、問題点の解決に向けて注ぐ彼らの情熱にかかっています。各施設におかれましては、臨床実習などで胸部外科領域に興味を持った学生に対しても学会発表の機会を与えられますよう、ご高配のほどよろしくお願い申し上げます。
 一般演題のほかに、ランチョンセミナーとアフタヌーンセミナーを設けますが、日頃の診療における最新の知見を得る良い機会となれば幸いと存じます。
 関東甲信越地域の多くの方々に参加しやすいことを願って、JR東京駅に近い施設を会場に選びました。多数の先生方、研修医、そして学生諸君のご参加を、教室員一同心よりお待ち申し上げております。

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