第169回日本胸部外科学会関東甲信越地方会

ご挨拶

第169回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 会長
慶應義塾大学医学部外科学(呼吸器)
淺村 尚生

関東甲信越地方会会長挨拶

 この度、第169回日本胸部外科学会関東甲信越地方会の会長にご指名を頂き、東京、有明の東京ファッションタウン(TFTビル)にて地方会を開催させて頂くことになりました。実は、私が会長のご指名を頂いたのは、国立がん研究センタ−中央病院在職中でございましたが、本会の準備期間中に慶應義塾大学へ移りましたことから、慶應義塾大学として心臓血管外科、一般消化器外科と協力しながら、会を運営して参りたいと考えております。

 地方会の使命については、自ずと全国学会とは異なるものがあると思っています。地方会における発表の殆どは症例発表ですが、若い臨床医にとりましては、またとない発表の経験を積む機会であり、私自身こういった症例報告の発表を通して、スライド作成(私の頃はまだスライドを提出して映写する時代でした)、発表のいろはを学んだと思います。また、症例報告の発表をさらに進めて、論文化までできれば、この会の存在意義は益々大きくなると思います。スライドの実写からパワーポイントへと時代は変わっても、若い臨床医が、このようにして地方会での発表を利用して成長するという地方会の意義は、何ら昔と変わってはおりません。従いまして、地方会を真新しい新機軸をもってを強力に変革していくことは現実的ではなく、むしろそのような場として、伝統的な症例報告の良さを大切にしたいと考えております。

 調度、秋の学会シーズンの最中ではあり、また、会場は少し手狭な感もございますが、一名でも多くの先生方にご参加を頂き、稔りの多い討論ができますよう、宜しくお願い申し上げます。

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