第20回日本循環器看護学会

ごあいさつ

顔写真

第20回日本循環器看護学会学術集会

学術集会長 山田 緑

(共立女子大学 看護学部 成人看護学)

このたび第20回日本循環器看護学会学術集会を2023年9月16日(土)・17日(日)に、オンラインにて「CONNECT~循環器看護の力」をテーマに開催させていただくことになりました。
今回、第20回という記念すべき学術集会長を拝命するにあたり、私自身のこれまでを振り返った時に、「つながり」というキーワードが浮かびました。人生の様々な岐路で、いろいろな方々との出会いから成長し、今の私があるのだと考えています。

CONNECTには、接続する・つなげるという意味があり、過去と未来、世界、そして、すべてのものをつなげるという思いを込めて、この学術集会が循環器看護のつながりを感じながら、人と人、世代と世代、地域と地域を結びつけるような原動力となるよう尽力したいと思っております。

学術集会開催時の新型コロナウイルスの感染状況が不確定であることから、天候に左右されず、遠方の方も気軽に参加しやすいオンラインでの開催を予定しております。ライブ配信だけではなく、オンデマンド配信も組み合わせることで、いつでも、どこでも、何度でも視聴できるという利点を生かし、ご関心のあるプログラムをすべて体験できる効果を期待しています。

わが国において循環器病は三大死因の1つであり、医療費に占める割合は最多となっています。救急医療体制の整備や医療技術の進歩により、患者さんの生命予後やQOLは改善していますが、一方で超高齢化社会の到来により、心不全や重複障害をもつ方が増加しており、系統的な疾病管理や継続的な支援が望まれています。急性期から回復期、慢性期、終末期に至るまで、多職種での連携や看護師による専門的ケアが効果的だと言われていますが、さらなるエビデンスの集積が必要であると考えます。

メインプログラムにつきましては、特別講演として性差医療研究・実践の第一人者である天野惠子先生や、地域での外来診療・在宅医療に注力する医療法人社団ゆみの理事長である弓野大先生から講義を賜る予定です。また、日本循環器看護学会の20年の歩みを振り返る基調講演や、循環器看護の力について取り上げたシンポジウムや交流集会・教育セミナー、全国をつなぐ企画なども予定しております。
循環器看護に関係する仲間が有機的につながる機会となることを目指して、多くの方々のご参加およびご発表を心よりお待ちしております。