第10回シンポジウム(2011年/平成23年6月17日 幕張メッセ国際会議場)
講演内容の概要 (PDF)
第15回日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム2011 in 千葉)に併設してチュートリアルを開催しました。
≪開催概要≫
日時: 2011年6月17日(金) 9:30~11:30
場所: 千葉幕張メッセ・国際会議場・中会議室101(E会場)
主催: 医療情報標準化推進協議会(HELICS協議会)
参加費: 無料(日本医療情報学会春季学術大会の参加登録が必要)
●概要
昨年の医療情報学連合大会において医療情報標準化推進(HELICS)協議会は、「医療情報標準化の基盤を今一度考える」と題してチュートリアルを行った。第1回目の試みとして、この分野でどのような課題を現在抱えており、どのような試みがなされているか、また国際的にはどのような状況かを議論した。今回、第1回の試みを踏まえて、再度医療の質の評価について第2回として考えてみることにしたい。
情報システムは、日々の業務の支援だけが可能なわけではない。収集されたデータを分析・評価することにより、たとえば、関連する業務の状態を把握し、運用上の問題点を浮き彫りにするなど様々な業務支援が可能である。しかしながら、有効な支援を行うためには、分析の目的に合致した意味のあるデータを、日々の業務の円滑な実行に支障を与えることなく収集することが必要である。特に施設間比較を目的とした場合には、収集するデータの定義を明確にし、同じ項目名を医療機関ごとに異なる定義で用いることなどが無いようにしなければならない。
しかし、前回のHELICSチュートリアルで問題提起したように、我が国のシステムでは、データは集められているが、そのデータの定義が明確に行われていないため、対象とするデータが医療機関ごとに異なる名目で蓄積されていたり、一部のデータが取られていなかったりする。
今回のチュートリアルでは、真に利用可能な医療情報システムとするために、医療の質の評価の観点から、再度課題を整理し、情報システムとしてはどのような方向に発展させていくべきか等について、現状を紹介し、また議論を行ってみたい。
●プログラム
座長:岡田 美保子(川崎医療福祉大学)
豊田 建(九州大学)
09:30-09:55
講演1:「医療情報システムの診療情報は使えるか?」
豊田 建 (九州大学)
09:55-10:20
講演2:「QIを算出するうえでの課題」
嶋田 元 (聖路加国際病院) 配布資料(PDF)
10:20-10:45
講演3:「診療情報を活用するうえでの課題」
西本 寛 (国立がんセンター研究所) 配布資料(PDF)
10:45-11:30
パネルディスカッション:「データが活用できる医療情報システムを考える」
パネラー:
村田晃一郎(JRS・北里大学)
豊田 建(JAMI・九州大学)
嶋田 元(聖路加国際病院)
西本 寛(国立がんセンター)
貴田 武実(富士通)
司会:稲岡 則子(JAMI・日本IBM)