第9回シンポジウム(2010年/平成22年11月18日 アクトシティ浜松)
≪開催概要≫
日時:2010年11月18日(木)14:45-16:45
場所:アクトシティ浜松 コングレスセンター41
主催:医療情報標準化推進協議会(HELICS協議会)
参加費:無料(学術大会の参加登録がなくても入場できます)
●参加する方は、必ず参加登録をお願いします。
●医療情報技師ポイント:1ポイント(2010/10/29確定)
【テーマ】
「医療情報標準化の基盤を今一度考える」
【プログラム】
司会:HELICS協議会広報委員長 篠田英範(JAHIS)
第I部 講演
1.現場からの問題提起
北里大学 村田 晃一郎 資料
2.Health Indicatorの概要
川崎医療福祉大学 岡田 美保子 資料
3.Quality Indicatorについて
聖路加病院 嶋田 元 資料
第II部 パネル討論会
司 会:豊田 建(HELICS協議会)
出席者:岡田 美保子
村田 晃一郎
嶋田 元
篠田 英範
まとめ:豊田 建
【企画要旨】
病院情報システムへの期待の一つは、各種指標が算出できることである。これらの指標は、病院の経営や他病院との比較だけでなく、保健医療行政の基本数値として使われるために、業界団体や行政に提出を義務付けられている指標も多くある。また、これ等の指標を基にした報告書や統計資料も発表されており、病院経営や保健医療制度の研究などにも使われている。最近は、医療サービスの質の評価のための指標を算出し、病院の質の向上に努めている病院も存在する。すなわち、病院情報システムから計算される各種指標は、まさに保健医療システムを評価するための基盤であり、これ等の指標が正しく出されることは、医療情報の標準化を進めてきたHELICS協議会にとっても重要な役割と考えられる。
しかしながら、病院情報システムを開発・提供する側からは、指標のもとになる基礎数値の定義や算出方法が、病院等によって異なっていることが多々あることが指摘されている。その場合、同じ名称の指標であっても、比較することには意味がないばかりでなく、そのような数値が保健医療行政などに使われるとしたら、大きな問題である。
本チュートリアルでは、実際に病院でどのように指標が出されているかの事例とともに、保健医療指標に関する世界的な標準化の動向や、医療サービスの質の向上に使われている事例を検証し、今後の医療情報の標準化やHECICS協議会の活動について検討する。