教育・特別講演3 ズーノーシス対策 厚生労働省の取り組み |
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中嶋建介 |
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厚生労働省・健康局結核感染症課・感染症情報管理室 |
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ズーノーシスへの行政対応について、厚生労働省の取り組みの概要を紹介致します。 |
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1.対応のための法律と組織 |
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厚生労働省の所管するズーノーシス対策に関わる主な法律は、感染症法、狂犬病予防法、検疫法です。対応を行う組織として、政策の立案と推進を担う本省健康局結核感染症課、必要な科学情報を収集分析を担う国立感染症研究所、その他、ズーノーシスの侵入監視を担う検疫所等の組織があります。 |
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2.対策の概要 |
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厚生労働省のズーノーシス対策は、以下の5つの柱からなっています。 |
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(1) 調査及び研究の推進 |
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実態把握に必要な規定(医師からの患者発生届出、獣医師からの感染源動物発生届出、患者発生等が疑われる場合の積極疫学調査の実施、等)を定め、疫学調査を行うと供に、研究助成を行って各種ズーノーシスに関わる調査研究を進めています。 |
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(2) 危機管理ガイドラインの整備 |
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「狂犬病対策」、「ウエストナイル熱対策」、「動物園等展示施設における対策」、「エキノコックス症対策」、「不法上陸犬対策」、「チクングニア熱対策」等のガイドラインを作成し、万が一の発生に備えています。 |
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(3) 輸入動物対策の推進 |
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我が国には多種多数の哺乳動物や鳥類が輸入されることから、ズーノーシスの流入監視に必要な法規制を整備し、動物の「輸入禁止」、「輸入検疫」、「輸入届出」の3段階での規制措置を講じています。 |
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(4) 国民への啓発の推進 |
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ズーノーシスの発生防止には国民各自の意識向上が欠かせないことから、厚労省ホームページ「動物由来感染症」、ハンドブック「動物由来感染症」、ポスター等を作成し啓発を進めています。 |
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(5) 医学と獣医学、関係機関との連携 |
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感染源動物対策から患者対策まで一貫した対策を講ずるために、担当課(結核感染症課)に獣医チームを配置するとともに、関係機関との連携を進めています。感染源動物対策から患者対策まで一貫した対策を講ずるために、担当課(結核感染症課)に獣医チームを配置するとともに、関係機関との連携を進めています。 |
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3.最近の取り組み |
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アジアで流行中のチクングニア熱への対策強化、国内で新たに分かってきたペット由来の感染症対策等、新たなズーノーシス対策に取り組んでいます。 |
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