Night-time postural care

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研究の概要

自ら動くことができず、座っているのも難しい子どもたちは、何らかの働きかけがないと、ずっと同じ姿勢をとりがちです。脳の障害で筋緊張に左右差が見られると、その姿勢も左右非対称になり、寝がえる、座るといった基本的な活動も不利な状況となります。さらに非対称な姿勢が長く続くと、その形で変形、拘縮が進む心配もあります。そのようなことから、座れない、立てない子どもであっても、生活の中で座る姿勢、立つ姿勢を経験できるようケアする「24時間姿勢ケア」という考えが広まっています。


「24時間姿勢ケア」は、日中においては、座位保持装置、プローンボード(立位支持台)、バギー、車いす、といった支援機器にて様々な姿勢や運動を経験できるようになってきています。ただし、夜間の睡眠時については、専門家や一緒に暮らす家族の方でさえ目が届きにくく、望ましいものであるかは不透明です。一日の中でも同じ姿勢が長く続きやすい睡眠時こそ、姿勢に気を配るべきだ、というのが睡眠姿勢ケアの基本的な考えです。この研究では、睡眠姿勢ケアを実践していく上でのサポート体制、安全性、そして、変形予防としての効果を、ご協力いただける方の力をお借りして確かめていきたいと考えています。

 

保護者様へ:参加について話しをしませんか?

 私たちはこの研究プロジェクトにご参加いただける子どもたちを募集しています。

 

 参加には2つの方法があります。一つは、特別な睡眠姿勢ケアを始められる方で、もう一つは、特別な睡眠姿勢ケアはしないが、定期的な機能評価にご協力いただく方です。特別な睡眠姿勢ケアを希望されても、適応が難しい場合もあります。その場合も定期的な機能評価にご協力いただきたく思います。最終的には、特別な姿勢ケアを始めた方たちと、そうでない方たちとで、変形のリスクを比較します。こうして、睡眠姿勢ケアが、「24時間姿勢ケア」の一環としてすすめられるものなのかどうかを確かめていきます。1回の評価は約1時間かかります。協力者様には、調査の度に謝金が支払われます。参加の方法や研究の詳細についてはこの研究の担当者にお尋ね下さい。