平成29年度 厚生労働省委託事業 人生の最終段階における医療体制整備事業

講演者プロフィール

神戸大学医学部附属病院 緩和支持治療科 特命教授
木澤 義之
1967年長野県諏訪市生まれ、1991年筑波大学医学専門学群卒業。 総合診療医としてのトレーニングをした後1997年国立がんセンター東病院緩和ケア病棟で緩和ケア研修を受ける。以後、緩和ケア病棟、在宅緩和ケア、緩和ケアチームにおいて診療を行っている。2008年から2016年まで、がん医療に携わる医師に対する緩和ケア教育プログラム(PEACE)の責任者を務めた。現在神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科特命教授。専門は緩和医療学、緩和医療教育、アドバンス・ケア・プランニング。
平成28,29年度厚生労働省委託事業 人生の最終段階における医療体制整備事業(E-Field)プロジェクトリーダー。
特定非営利活動法人 HOPEプロジェクト 理事長
桜井 なおみ
東京生まれ。大学で都市計画を学んだ後、卒業後はコンサルティング会社にて、都市整備や環境学習、費用対効果検証・ガイドライン作成、各種博覧会の企画などの業務に従事。2004年、30代で乳がん罹患後は、働き盛りで罹患した自らのがん経験や社会経験を活かし、小児、AYA世代を含めたがん患者・家族の支援活動を開始、現在に至る。
NPO法人HOPEプロジェクト理事長、一般社団法人CSRプロジェクト代表理事、キャンサーソリューションズ㈱代表取締役社長。社会福祉士、精神保健福祉士、技術士(建設部門)、産業カウンセラー。元厚生労働省がん対策推進協議会委員など。著書、論文など多数。第21回人間力大賞会頭特別賞。
社会医療法人博愛会 相良病院 理事・総看護部長
江口 惠子
1950年生まれ、国立療養所霧島病院付属看護学校卒業後、看護師、看護学校専任教員、病棟看護師長、教育主事、看護管理者と「臨床」と「教育」を交互に経験してきた。多くの患者さんやご家族との出会いと共に50歳で胃がんで逝った母の診断から在宅での看取りの経験は「誰でも一人の人として生き抜くことができる存在」であることを実感させ、看護師の仕事はまさにそのような人々の人生の伴走者であることを強く認識した。以来、「患者」ではなく「かけがえのない一人の人」として尊重され、その人らしく生きることを支援できる看護師の育成、医療チームの支援、地域のネットワーク化に取り組んでいる。ACPの実践と普及活動はまさにその集大成と考え活動している。