この度、第7回成人発達障害支援学会を、2019(令和元年)10月26日(土)〜27日(日)の2日間、名古屋市において開催することとなりました。
成人発達障害支援学会は、発達障害をもつ成人への支援・治療に関する研究と会員相互の交流を図ることを目的に、昭和大学発達医療研究所 所長 加藤進昌
先生を中心に2013(平成25年)11月に設立された発達障害支援研究会を前身とし、昨年10月札幌で開催された第6回大会において学会となりました。
今回、副会長の定松美幸先生にご尽力いただき、金城学院大学の素晴らしい施設をお借りして開催されます。
多くの皆さんのご参加を名古屋の地でお待ちしております。
今学会のメインテーマは『成人発達支援の新しい展開ー家庭・学校・地域社会ー』といたしました。
発達障害の概念が大きく拡大した結果、社会生活の様々な局面で支援者は発達障害の特性を理解し工夫することが求められています。
今後、専門家に限らず、当事者・家族はもとより、一般市民にも発達障害の特性理解が求められていくものと予想されます。
今回は、学生料金を設定いたしましたので、将来を担う多くの若い方々のご参加も期待をしております。
シンポジウムは「学生支援」「発達障害とトラウマ」「発達障害と引きこもり」の3つで、全国から素晴らしいシンポジストの皆さんにお集まりいただきます。
教育講演として、愛知県および豊田市において、発達障害をもつ子どもから大人までの先進的包括的支援システムを構築され、また多くの支援者専門家を育ててこられた
豊田市福祉事業団理事長 高橋脩 先生にご登壇いただきます。
また、シンポジウム「発達障害とトラウマ」の基調講演として、発達障害と虐待臨床のエキスパートであり、やはり多くの支援者専門家を育ててこられた 福井大学子どものこころの発達研究センター 児童青年期こころの専門医育成部門客員教授 杉山登志郎 先生にご登壇いただきます。
今学会では、あいち発達障害者支援センターと名古屋市発達障害者支援センターの共催により、市民公開シンポジウム「発達障害と家庭生活」を開催いたします。
結婚されている当事者と配偶者の支援、母子ともに発達障害を持つ母親の支援など、今回のテーマに深く関わる内容で、多彩なシンポジストによる活発な議論が期待されます。
第6回学会に続き、今回も自閉スペクトラム症を対象としたショートケアプログラムの一層の普及とブラッシュアップのためにワークショップ「ショートケアプログラム」を開催いたします。
あらゆる支援の基礎となるエッセンスを含んだ内容ですので、これから導入を予定されている医療機関のみならず、すべての支援者の参加を歓迎いたします。
またシンポジウム「発達障害とトラウマ」に関連したワークショップでは、「サイコドラマ」「映画プログラム」「複雑性PTSDへの治療パッケージ」「ホログラフィートーク(別料金)」を用意しております。
成人発達障害が、ともすると敬遠される一つの要因である心理的複雑化の問題に対処する技法を学ぶ貴重な機会になると期待しております。
学会全体を通じて発達障害への理解が深まり、支援の輪が広がること、さらに支援者を志す方が増えることを願ってやみません。
多くの方々に参加いただき、活発な議論と交流の場として魅力ある学会となることを目指しております。
本学会が有意義なものとなりますよう、関係者一同開催にあたり精一杯努力してまいりたいと存じます。
皆様のご支援とご参加を心からお待ちしております。