会長挨拶
日本法歯科医学会第14回学術大会大会長 熊谷章子
この度、2020年10月4日(日)に岩手県盛岡市 アイーナ いわて県民情報交流センターで開催される日本法歯科医学会第14回学術大会の会長を務めさせていただくこととなりました。大変名誉あることであり光栄に存じます。 岩手県は2011年の東日本大震災で甚大な被害を受け、その経験から多くの災害訓練や学術研修会が県内で催されており、歯科医師の間でも法歯科医学・災害医学に関する知識の共有がなされています。加えて2017年4月、岩手医科大学に法科学講座法歯学・災害口腔医学分野が開設され、法歯科医学・災害医学に関する学生教育も充実したものとなっています。
そこで、第14回学術大会では「学び-法歯科医学の過去、現在、そして未来」をテーマとして、学会員だけではなく、岩手県内はもちろん、全国の法歯科医学・災害医学関係者にお越しいただき、改めて法歯科医学を共有し、参加者全員が本大会によって適切で正しい学術的知識を身につけ、今後の法歯科医学の発展につながる力となることを期待しております。
例年の一般口演発表、ポスター発表に加え、特別講演では復元納棺師の笹原留似子先生に遺体復元の実際について、教育講演ではニューヨークメディカルエグザミナー歯科医師Kenneth Aschheim先生にニューヨークでの歯科法医学活動の概要をご講演いただくこととなっております。いずれも法歯科医学に携わる皆様にとって大変有意義な内容であることを確信しております。
岩手の10月は秋の風が漂う過ごしやすい季節です。盛岡で三大麺の冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばを楽しむもよし、大会前にちょっと足をのばして小岩井牧場、温泉、八幡平、県南の平泉を訪れるもよし、沿岸では海の幸や三陸鉄道を楽しむもよし、この季節にピッタリの観光スポットが目白押しです。
本大会では、日本法歯科医学会 都築民幸前理事長および山田良広新理事長はじめ会員の皆様、日本歯科医師会、岩手県歯科医師会、そして岩手医科大学からのご指導とご協力を賜ります。大会長として盛会のために奮励する所存でございますので、何卒よろしくお願いいたします。
それでは、多くの皆様と岩手・盛岡でお会いできることを、心より楽しみにしております。
2020年 6月吉日