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Japanese Society for Nursing Care Science

ご挨拶GREETING

看護ケアサイエンス学会 ご挨拶

 看護ケアサイエンス学会は「富山大学看護学会」の発展を図る形で202012月に創設されました。看護ケアサイエンス学会として2期目の理事会体制となりました。学会の名称が示すように、本学会は富山県の大学および臨床、地域での看護の実践・教育・研究の成果を明らかにすることはもとより、富山の地から全国の看護職者や看護に関心をお持ちの方々とともに、看護の知見、ケアの知見を積み上げ広く発信できることを目指しています。
 日本は少子高齢社会を迎え、経済は低成長期に入り、持続可能な社会体制へ変化しつつあります。ウェルビーイングは、人生における健康の価値のあり方を問い直し、生活者を全人的に支援する看護の重要性は大きくなっています。一方、DX時代、デジタル社会の実現に向けて、人々の生活様式や意識は変化し、ケアのあり方や技術も進化しています。
 看護は家庭内で家族が担う無償の行為から、専門職へと発展してきました。近代看護の母といわれるナイチンゲールが1860年に看護学校を開設してから160年余り、日本で保健師助産師看護師法(1948年)が成立してから75年、看護教育が大学教育に移行し始めた1992年から漸く30年です。看護は学問としても、専門職としても発展途上にあります。
 看護の成果を「見える化」することで、より効果的な技術を開発することができ、看護の対象となる患者さんや家族をはじめ地域の人々により良いケアを提供することができます。また、多職種連携でパートナーとして協働する人たちに看護を理解してもらうことにもつながります。さらに重要なことは、看護職者自身が自身の仕事を確信し、自信をもって毎日の仕事に取り組むことができます。学会は、これらの成果を公表し、看護に関係する実践者・教育者・研究者、看護に関心を持つ市民や多様な専門職や研究者が集い、交流する貴重な場です。
 多くの皆様が看護ケアサイエンス学会の活動にご参加くださいますようお願いいたします。

                                    2023年7月 理事長 佐伯和子


看護ケアサイエンス学会

<お問合せ>

〒930-0975 富山市西長江2-2-78

 富山県立大学看護学部内

E-mail:ncs-officeアットマークumin.ac.jp
(アットマークには@を入れて下さい)