Peer Reviewは公開せよ

BMJがやっているように,LancetやEuropean Heart Jounalがpeer reviewを公開してさえいれば,Jikei Heart Studyも,Kyoto Heart Studyも,日の目を見なかった.だからディオバン「事件」も起こらなかったし,臨床研究法も生まれなかった.クラウドが標準となった現在,もはや,「紙幅の制限」は言い訳にならない.だから「Peer Reviewは公開せよ」という要請に対して,どんな組織・どんな人がどのような理由で反対するのか,非常に興味ある「踏み絵」の風景が見られるはずだ.私自身は,今後はもちろん,これまでの査読も,全部公開してもらっても構わないと思っている.
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匿名化した査読(Peer Review)経緯を公表すべき〜隠すいわれはない Biotoday 2018-05-29
査読(Peer Review)経緯を公開しているジャーナルPeerJの編集に携わっているノースイースタン大学教授Nikolai Slavov氏がどの雑誌もそうすべきと言っています。    匿名化した査読経緯を隠すいわれはないとSlavov氏は言っています。PeerJの他にEMBOやeLifeも査読結果を論文と一緒に公表しています。(注)
Opinion: We Must Demand Evidence of Peer Review / TheScientist
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注:臨床系のジャーナルでは,Biomed Central系(具体的にどの雑誌が公開/非公開としているかはきちんと調べていない),BMJ(2015年早期の掲載論文から.ただし例外あり)が,Peer Reviewを公開している.

参考:Survey on open peer review: Attitudes and experience amongst editors, authors and reviewers

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