COVID-19感染の対応に関する本学会員からの情報

虎の門病院 間脳下垂体外科から

 昨今の新型コロナウイルス感染のパンデミックに関しては皆様、仕事や生活に様々な影響が及んでいることとお察し申し上げます。
 すでにご存知かもしれませんが、海外から経鼻手術における新型コロナウイルス感染の危険性が指摘されています。これは手術を受けられる患者様が感染していた場合、患者様ご自身の感染重篤化だけでなく医療スタッフへの二次感染(すなわち院内感染)のリスクが高いためです。このため各学会から様々な注意喚起・提言が発信され、各病院において経鼻手術の制限などの対策がとられています。
 当院においても日本脳神経外科学会からの提言と病院の方針にしたがい下記の対策を取らせていただきます。

(1) 早めの手術が必要な患者様(進行性の視機能障害や頭蓋咽頭腫など)を優先し、逆に少し待てる(余裕のある)患者様は待機的として手術数を調整します。
(2) 手術の必要なすべての患者様には症状の確認などだけでなく、PCR検査を受けていただき陰性であることを確認します。
(3) 手術を行う場合には、原則として1日1件のみ、陰圧の手術室にて行い、医療者は各種マスク、ゴーグルやガウンなどの着用を徹底します。

 これらだけでなく手術前後の入院中も細心の注意と万全の態勢をとり、ご不安のない状態で手術を受けていただけますように努めさせていただきます。なおこれらの対策は4月6日現在のものであり、今後の状況により変化することもあります。その際はあらためてご連絡いたします。
患者様も入院手術が決まりましたら、感染防御のため外出を控えていただくなど、十分に気をつけていただくようにお願いいたします。
以上の点につき、ご理解とご協力をお願いいたします。

虎の門病院 間脳下垂体外科 西岡 宏