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臨床・研究グループの紹介

心・血管エコーグループ

スタッフ、構成員

 山田 博胤  循環器内科講師、超音波センター副センター長
 楠瀬 賢也  循環器内科助教(米国留学中)
 三木 淳子  看護部 超音波センター専任看護士
 西尾  進  診療支援部 超音波センター専任超音波検査士
 佐藤 光代  診療支援部 超音波検査士
 平岡 葉月  診療支援部 超音波検査士
 冨田 紀子  循環器内科医員
 中山麻由子  超音波センター研修登録医
 山子 泰加   超音波センター研修登録医(県立中央病院研修医)
 多田津陽子  超音波センター研修登録医
 伊賀 彰子 超音波センター研修登録医(米国留学中)
 中田 拓二 亀井病院放射線技師 超音波センター実習生
 小松 里恵    亀井病院放射線技師 超音波センター実習生
 前田 伸二  鳴門病院検査技師 超音波センター実習生

診療

循環器疾患の診療に不可欠である経胸壁心エコー検査、経食道心エコー検査、血管エコー(頸動脈、下肢静脈など)検査を施行しています。最新鋭の超音波装置を用い、日本超音波医学会認定超音波専門医および認超音波検査士が検査に従事し、正確で、精度が高く、情報量の多い検査結果を提供することを目標としています。検査技師、研修医がまず検査を行い、上級検査士あるいは専門医師が確認するようにしていますので、一般病院のエコー検査と比べると検査時間が長くなってしまうことも多いですが、診療に役立つ充実した検査結果を提供する事で、患者さんのメリットにもなるよう努力しています。

循環器内科施行検査件数の推移

推移表 心エコー検査 経食道心エコー検査
平成16年度 1903 54
平成17年度 2936 69
平成18年度 3224 129
平成19年度 3486 108

研究

心エコー・ドプラ法を用いて、以下のような研究を行い、国内外の学会で発表しています。

  • 心房細動患者の心機能に関する研究
  • 拡大心、肥大心における左房—左室連関に関する研究
  • 各種心疾患における下半身陽圧負荷心エコー検査の有用性に関する研究
  • 虚血性心疾患における局所壁運動異常の定量化に関する研究
  • 高血圧性心疾患の心形態と左室・左房機能との関連に関する研究
  • 肥大型心筋症に対する新しい薬物治療に関する研究
  • 組織ドプラ法を用いた心機能評価、特に左室―左房連関についての検討
  • 麦角系アルカロイド剤の心臓に対する影響に関する研究
  • 血管エコーの新しい診断法の開発

最近では、2008年4月に国際ドプラ会議において、楠瀬先生が若手研究者の最優秀賞を受賞、山田先生が日本心エコー図学会で海外論文発表優秀賞を受賞しました。2008年6月にカナダ・トロントで開催された第19回アメリカ心エコー図学会では、7つの演題を発表いたしました。

教育

中学生 毎年、中学生の職業体験で、心エコー検査の実演を行っています。
医学部3・4年生 心音、心機図、弁膜症、心エコー検査法などの講義を行っています。また、研究室配属の学生が、心エコー検査の実習、研究を行っています。2007年度に半年間在籍した学生2人は、 2008年5月の日本超音波医学会学術集会で、その研究結果を口演発表しました。
医学部5・6年生 臨床医学入門およびチュートリアル教育にて講義、実習を担当しています。また、積極的に実習生を受け入れています。2007年、2008年には、それぞれ1名の臨床体験実習の学生が、研究グループのアメリカ心エコー図学会学術集会における発表に随行し、貴重な経験をしていただきました。
保健学科 超音波検査の実習、講義を担当しています。
研修医
卒後臨床教育
研修医、院外医師(臨床登録医)の超音波検査研修を積極的に受け入れています。2008年度は、県立中央病院、羽ノ浦整形外科の医師が研修を行っています。
検査技師実習生 2008年は、亀井病院、鳴門病院の検査技師が、認定超音波検査士の取得を目標として心エコー検査の研修を行っています。
その他 臨床実地医家、検査技師を対象として、年4回の徳島超音波研究会、年2回の徳島心エコー図研究会を主催しています。また、不定期ですが、頸動脈エコー、心エコーのセミナーやハンズオン講習会を行っています。

開業医の先生方へ

次のような患者様がおいでましたらぜひ紹介ください。

  • 心電図異常、心雑音などで心臓精査を必要とする場合
  • 脳梗塞を発症し、心原性が疑われる場合
  • 無症状、有症状の肥大型心筋症
  • 心臓弁膜症
  • 原因不明の心不全患者
  • 脳塞栓、心房細動患者(経食道心エコー検査で血栓の有無を確認します)
  • 高血圧の治療開始前後(心エコー検査で治療効果を判定いたします)

経胸壁心エコー検査、経食道心エコー検査は、ファックス予約による院外からの直接予約を行っています。当グループでの検査をご希望される方は、かかりつけ医の先生にお願いしてファックスによる予約をしていただきますと、スムーズに検査を行っていただけます。予約のない場合は、循環器内科の外来を受診していただき、診察後に検査の予約を行いますので、検査のために別の日に受診していただかなければならないことがあります。

心エコー検査ファックス予約の流れ

  1. 徳島大学病院地域連携センターにファックスで検査日時の予約を依頼
    ファックス予約申込用紙のダウンロード[106KB]
  2. 15分以内に予約日時を確定してファックスが返送されてきます
  3. 無症状 有症状の肥大型心筋症
    心エコー検査予約票のダウンロード[33KB]
    経食道心エコー検査予約票および同意書のダウンロード [37KB]
  4. 検査施行日中に検査結果を依頼機関に発送いたします

勤務医の先生方へ

随時心エコー、頸部エコー、血管エコー検査の研修を受け入れています。病院の登録医として研修していただくので、検査を施行し臨床報告書を書くところまで修得することができます。
登録医は基本的に半年単位で行っていますが、1週間、1日だけの見学も受け入れています。ご相談ください。

看護師、臨床検査士、放射線技師の方へ

受託実習生の受け入れを行っています。当施設は、日本超音波医学会認定研修施設となっており、ある程度の実習期間があれば、日本超音波学会の認定超音波検査士を取得することも可能です。受託実習生は、基本的に半年単位(週1、2日)で行っていますが、短期間の見学も受け入れています。1日約2000円の受託実習費が必要です。

製薬会社、超音波機器メーカー等の企業の方へ

★受託研究、共同研究
心血管系に作用する薬剤や、心血管系への副作用を有する薬剤の効果を、心エコー法により観察することができます。心エコー法は非侵襲的な方法ですから、臨床データが比較的容易に拾得できます。貴社の薬品に関するこのようなデータが必要とお考えの際には、ご相談ください。 また、超音波診断装置等の開発に際してのコンサルティング、新しい画像解析ソフトウェアの共同開発等を随時受け入れております。詳しくは、ご相談ください。

★超音波診断に関するセミナー、ハンズオン講習会
超音波診断、特に頸動脈エコーおよび心エコー検査のセミナーやハンズオン講習会の講師をお引き受けいたします。貴社主催でこのようなイベントを開催するにあたって、医師、検査技師の招聘が 必要な場合はご相談ください。

★製品説明会
毎週金曜日に超音波センターランチョンカンファレンスにて、薬剤、製品の説明会を行っています。希望されるメーカーの方は、ご連絡ください。  

奨学寄付金の受け入れ

学術研究、教育研究の奨励を目的とする経費に充てるべきものとして、企業等から寄附金及び有価証券を受け入れております。企業、法人、個人を問わず対象となります。ただし、地方公共団体からの受け入れは原則できません。奨学寄付金は随時受付を行っており、産学官連携プラザに附議の後、振込依頼書発行等の事務手続きを行っていただきます。大学への奨学寄附金は法人税法、所得税法による税制上の優遇措置が受けられます。昨今の情勢により、超音波医学に関する国からの研究費は削減傾向にあります。また、病院の経営困難から超音波機器の更新も順調とはいえません。国際的にも最高レベルの診療、研究を継続し、次世代を担う超音波専門医、超音波検査士の育成には、皆様のご協力が必要です。

連絡先

徳島大学病院超音波センター
〒770-8503 徳島県徳島市蔵本町2-50-1
電話 088-633-9311
ファックス 088-633-7798
電子メール yamadah@clin.med.tokushima-u.ac.jp (山田博胤 宛)

心・血管エコーグループ

当科は臨床系の教室として、まず臨床業務ありきという姿勢で循環器疾患全般の専門的診断・治療に取り組んでいます。心臓超音波、心臓電気生理検査、心臓カテーテル検査などの各種検査はもちろん、専門治療として冠動脈形成術、急性冠症候群の救急治療、カテーテルアブレーション、ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)植え込み、末梢閉塞性動脈疾患に対する幹細胞移植による血管新生治療などを幅広く行っています。最高水準の循環器診療を提供すべく、虚血性疾患、不整脈、心不全などの症例を積極的に受入れ、新技術の導入も迅速に行っています。平成19年診療科新設以降、各検査・治療とも、症例数は急速に増加しています。動脈硬化プラーク性状判定のための「IB-IVUS」, カテーテルアブレーションのための新ナビゲーションシステム「CARTO Merge」などの最新の機器をいち早く導入し、診療、臨床研究に活用しています。また、冠静脈洞からの炎症性マーカーの採血、冠動脈内皮機能の評価などを積極的におこなっており、日々の臨床活動のなかから、次世代の診療技術の発展に役立てる情報を得るように努めています。虚血性心疾患部門として、急性心筋梗塞再灌流後の冠循環動態に関する病態生理学的研究、虚血再灌流心筋の機能改善・保護に関する研究、冠動脈ステント植え込み後の冠内皮機能に関する研究、冠動脈ステント植え込み後の局所炎症性に関する研究、冠動脈ステント植え込み後の局所凝固線溶系に関する研究、IB-IVUS等を用いた冠動脈プラーク性状の推移に関する研究などを行っています。 不整脈部門では、ブルガダ症候群の遺伝子異常に関する研究等を行っています。 その他に、各種心筋疾患における心筋性状評価に関する心臓MRIの有用性についても検討を行っており、筋ジストロフィー症例において特徴的な所見を有することを見いだしております。 また、二次性高血圧性疾患の鑑別、高血圧や肺高血圧に対する新規治療薬に関する臨床研究も積極的に行っております。 「高血圧治療薬の酸化ストレスへ及ぼす影響」「レニンアンジテンシン阻害薬のプラーク性状へ及ぼす研究」といったランダム割付前向き研究も、徳島大学病院臨床研究倫理審査委員会の承認をうけ、順調に進行中です。

動脈硬化、心血管再生研究グループ

佐田教授は、動脈硬化性疾患の成因と治療法の開発を長年のテーマとしています。特に、血管形成術後の再狭窄や粥状動脈の成因に関する遺伝子改変マウスを用いた研究は世界的に高く評価され、モデルを用いて得られた知見を、臨床における病態解明や治療法、イメージング技術の開発に展開しようと研究を継続しています。心血管系の再生医療にもユニークなアプローチを行っています。低分子化合物を用いて虚血臓器における増殖因子発現を誘導し血管新生を促進する方法は、より患者に負担の少ない方法として期待されています。ブタで良好な結果を得ており、現在臨床試験に向けて準備を進めています。また、最新の材料工学や幹細胞技術を駆使して、冠動脈バイパス手術に応用可能な小口径バイオ人工血管の開発を行っています。

▼グルココルチコイド誘発性血管内皮機能障害の発症機序の解明ならびに治療法の開発
グルココルチコイド過剰による血管内皮機能障害の分子機構を解明し、グルココルチコイド誘発性高血圧症やステロイド性大腿骨頭壊死症の予防法への応用を検討しています。

▼BMK1/ERK5による新たな血管内皮細胞機能制御機構の解明
また、新規MAP kinase familyであるBMK1/ERK5が血管内皮細胞機能を制御するメカニズムについて検討しています。ERK5がPPARg2やKLF2などの転写因子活性の調節を介して血管内皮細胞機能を維持するメカニズムについて検討しています。スタチンがNO bioavailabilityの増加を介してグルココルチコイド誘発性血管内皮機能障害を改善することを見いだし,現在,グルココルチコイド過剰による高血圧症や大腿骨頭壊死症の予防法への応用を検討しています。

▼高脂血症治療薬であるスタチンの心血管・腎保護効果とその作用機序
高脂血症治療薬であるスタチンの心血管・腎保護効果につき研究しています。スタチンが単に高脂血症治療薬だけでなく心血管・腎障害に対する新たな治療薬となる可能性があることを明らかにしました。 ピタバスタチンがアンジオテンシIIを投与されたeNOSノックアウトマウスにおいて、心血管リモデリングと腎障害を酸化ストレス、TGF-β/Smad経路を介して抑制することをCirculation Reseaarchに報告しました。

図.ピタバスタチンがアンジオテンシIIを投与された野生型マウスにおいて、左室求心性肥大、心筋 細胞肥大、心筋線維化、冠動脈周囲の線維化と中膜肥厚などの多彩な心血管リモデリングを 効果的に予防することを見い出した。

▼ヘパリンコファクターII(HCII)活性の冠動脈病変における臨床的意義の検討
血中HCII活性と冠動脈のびまん性狭窄病変やvulnerable plaque形成との関係を検討しています(健康保険鳴門病院ならびに高松市民病院との共同研究). 成果は世界的にも注目され、頚動脈壁肥厚、血管形成術後再狭窄との関係に関する研究は、いずれも Circulation 誌に掲載され、高く評価されています。 

▼各種体性幹細胞を用いた血管新生療法の開発
成人骨髄および末梢血中には血管内皮に分化する血管内皮前駆細胞が存在することが知られており、重症虚血肢に対する骨髄単核球細胞を用いた細胞治療が臨床でも実施され血管新生を誘導すると報告されている。しかしながら、循環器疾患に対する骨髄採取は侵襲性が高く適応症例が限られている。我々は現行の細胞移植における治療効果増強法の開発を行っており、現在はエリスロポエチンに血管内皮前駆細胞の末梢血中への動員作用があることに着目し、エリスロポエチンを用いた自己末梢血単核球細胞による血管新生療法の開発に取り組んでいる(血液内科ならびに心臓血管外科との共同研究)。

図1. 重症四肢虚血症例に対する末梢血単核球細胞移植
図2. ヒト末梢血を用いた血管内皮前駆細胞培養アッセイ

▼生理活性ペプチドを用いた新しい心臓病治療法の開発
グレリン(成長ホルモン分泌ペプチド)やC型ナトリウム利尿ペプチド(ANP、BNPと類似構造をもち受容体を異にするペプチド)などの生理活性ペプチドを用いた新しい心臓病治療法を開発すべ く、ラットの病態モデル(心筋梗塞、心筋炎など)を用いた基礎的検討並びにヒトへの応用を目指した臨床研究(グレリン投与後の自律神経活動評価等)を行っています。

図1. 虚血再灌流(I/R)モデルにおけるグレリンの梗塞サイズ縮小と抗アポトーシス作用
図2. 心筋梗塞(MI)モデルにおけるCNPの抗線維化、抗心筋肥大、血管新生作用


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