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Brain Tumor/脳腫瘍


神経膠腫・glioma
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新しい化学療法剤テモゾロマイド(テモダール)について・Temozolomide



神経膠細胞(グリア細胞とは)
脳のなかには神経細胞とこの神経細胞に栄養
を送ったり神経細胞から不要な老廃物をとり
のぞいたりする、いわば神経細胞を世話する
係の細胞(神経膠細胞=グリア)があります。
神経膠腫(グリオーマ)とは
この神経膠細胞からできたと考えられる腫瘍
が神経膠腫です。神経細胞のすぐそばにある
細胞からできる腫瘍ですので、どうしても腫
瘍と正常の脳との境界が不鮮明なことが少な
くありません。
グリオーマの手術
ですから腫瘍より外側で手術摘出をすると正
常の脳の働きを障害することになりかねませ
ん。(左図)

そのためどうしても手術では腫瘍と正常
の脳との境界の部分の腫瘍が残ることが多く、
手術で摘出しただけでは再発する場合が多く
なります。

神経膠腫は組織学的にグレード1から4に別れ、それによって再発のしやすさに大きく差があります。全国脳腫瘍統計ではグレード1と2では5年生存率が70%なのにたいし、グレード4では2年生存率20%にすぎません。しかし治療法も進歩してきており、われわれの成績ではグレード4のかたでも5年以上再発なく経過しているかたも何人もいらっしゃり、治療をきちんと行うことが大切と考えています。

グリオーマ 治療の実際
(症例)
60代の男性の神経膠腫です。脳の運動を司る部位(運動領)に接して腫瘍ができていたため強い片麻痺と意識障害で発症しました。手術では運動領を特殊な電極で手術中に確認しながら手術摘出をすすめ、わずかな浸潤する部分をのこして腫瘍を摘出しました。手術後麻痺はほぼ良くなり、さらに放射線、化学療法を行い退院しました。

グリオーマ 治療の実際の画像、手術所見はこちら



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30 April 1997