お知らせ
○ オランザピン、双極性障害のうつ症状への適応追加!
「双極性障害における躁症状の改善」の適応を持つオランザピン(商品名ジプレキサ、錠[1.5mg、5mg、10mg]、細粒1%、ザイディス錠[5mg、10mg])に、新たに「双極性障害におけるうつ症状の改善」の効能・効果追加が認められました(記事)。米国、台湾、韓国、中国、日本の国際共同で行われた臨床試験によって効果が確認され、日本での申請に至ったとのことです(記事)。
双極性障害のうつ症状の改善を適応とする薬剤は初めてです。
また、双極性障害の躁症状とうつ症状の両方に適応を持つ薬剤は、日本ではオランザピンが初めてとなります。
オランザピンは、糖尿病の誘発に注意が必要で、血糖値の測定等の観察が必要となります。また、体重増加がみられる場合があります。
双極性障害の新たな治療の選択肢が、また一つ増えたのは喜ばしいことです。
○ アリピプラゾール、双極性障害の適応追加!
アリピプラゾール(大塚製薬、エビリファイ[3mg錠、6mg錠、12mg錠、1%散])に、「双極性障害における躁症状の改善」の効能・効果が追加されました(プレス発表)。アリピプラゾールは、躁状態に対する効果が示されています。
アリピプラゾールの副作用はさまざまですが、特徴的なのは、アカシジアという、じっとしていられない感覚、あるいは不眠です。こうした副作用の予防には、量の調節が大切ですので、アリピプラゾールを服用する際には、主治医、薬剤師によくご相談下さい。
双極性障害の新たな治療の選択肢が増えたことは喜ばしいことです。
また、この薬は、日本で開発された薬である点が、これまでの双極性障害の薬剤とは異なります。
日本で開発された薬が世界的に活躍していることも、また喜ばしいことだと思います。
○ ノーチラス会講演会「双極性障害のいま」開催
ノーチラス会主催のシンポジウム、「双極性障害のいま」が、2012年1月7日土曜日に開催されました。
水島広子先生による対人関係・社会リズム療法のお話の他、当事者のお二人の体験発表、ノーチラス会顧問の尾崎紀夫先生、鈴木映二先生、そして加藤忠史より、双極性障害委員会の活動について、双極性障害の新薬情報、そして最新研究情報など。
http://bipolar-disorder.or.jp/
主催:NPO法人ノーチラス会
日時:2012年1月7日(土) 12時30分開場、13時開演
場所:牛込箪笥区民ホール(東京都新宿区) 入場無料
○ シンポジウム「うつ病克服へのロードマップ」
日本うつ病学会、日本生物学的精神医学会、日本心身医学会の主催、日本精神神経学会を初めとする9学会の共催により、シンポジウム「うつ病克服へのロードマップ」が、2011年12月18日に開催されました。
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緊急シンポジウム「うつ病克服へのロードマップ」
がん、循環器病と並ぶ三大疾患である精神疾患。
中でも最大の問題がうつ病です。
しかし、うつ病を巡って、さまざまな報道が飛び交い、
今、私たちは道標を失いかけているのではないでしょうか。
私たちが如何にしてうつ病を克服できるか。
それが今、問われています。
日時 2011年12月18日 13時〜15時(開場12時半)
場所 新宿明治安田生命ホール(新宿西口正面)
ポスター
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○ うつ病・認知症コンソーシアム
気分障害や認知症は、社会に大きな影響を与えている疾患です。
米国では、元下院議員で、ジョン・F・ケネディー氏の甥である、パトリック・ケネディー氏が、「One Mind for Research」と銘打って、進んだ脳科学で脳疾患を解明しよう、いうキャンペーンを進めているそうです。
医療と脳科学の先進国である日本も、米国と並んで、その解明を進める責務を持っていると思います。
しかし、これまで、日本では、こうした動きは大きくありませんでした。
そこで、我が国でも、うつ病、認知症を初めとする精神・神経疾患の解明にむけた研究への取り組みを強化すべく、研究者が中心となって、「うつ病・認知症コンソーシアム」を立ち上げることになりました。
今回は特に、社会の構造の変化のなかで、更なる増加が想定されるうつ病や認知症について、社員やその家族という立場で直面する企業がとるべき戦略とは何か、という視点を中心とした討論を通じて、両疾患の解明・治療に向けた研究の進め方について考える、シンポジウムを開きました。
詳しくは、うつ病・認知症コンソーシアムのウェッブページをご覧下さい。
日時: 2011年12月8日(木)14時〜17時(開場13時半)
場所: イイノホール(東京都千代田区内幸町2-4-1)
出演者:藻谷 浩介、渥美 由喜、岩坪 威、神庭 重信、加藤 忠史
司会・ファシリテーター: 薮本 雅子
要事前申し込み:11月下旬から受付予定
お問い合わせ:うつ病・認知症コンソーシアム事務局
主催:うつ病・認知症コンソーシアム、理化学研究所
後援:日本うつ病学会、日本認知症学会、21世紀医療フォーラム、文部科学省(予定)、厚生労働省(予定)
○ 訃報
2011年10月24日、北杜夫さんが亡くなられました。84歳でした。
「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞され、「楡家の人びと」など、数多くの作品を残された文豪、北杜夫さんは、ユーモラスなエッセイ、どくとるマンボウシリーズでも人気を博し、躁うつ病を患っておられたことでも知られています。
最近、躁うつ病(双極性障害)は、やっとメディアでも取り上げられるようになってきましたが、1990年代までは、躁うつ病といえば北杜夫さん、と言うほど、北杜夫さんの著作の他には、一般にはまったく情報がありませんでした。それほど、精神科医でもある北杜夫さんが躁うつ病の啓発に果たされた役割は大きかったと思います。
今はただ、ご家族の皆様にお悔やみを申し上げますと共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
○ お知らせ
双極性障害にまつわる最新ニュース、最新研究成果情報(+雑感)は、「双極性障害研究ネットワークニュース」で、月1回お送りしておりますので、どうぞご購読下さい。(当事者やご家族の方のためのニュースですが、もちろんどなたでもOKです。)
お申し込みは、bipolar-admin@umin.ac.jpまで、件名を「メーリングリスト申し込み」としていただき、本文には登録希望名(ハンドルネームでも構いません)をご記入の上、申し込み下さい。登録終了のお知らせが自動配信され、メーリングリストに登録されます。
間もなく、第6号が発行されます。
登録していただくと、過去ログも読むことができます。
○ ラモトリギン、双極性障害の適応追加!
ラモトリギン(グラクソ・スミスクライン社、ラミクタール [25mg錠、100mg錠])に、「双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制」の効能・効果が追加されました(報道)。双極性障害における維持療法の適応を取得した薬剤は、我が国では初めてとなります。ラモトリギンは、うつ状態、躁状態の再発を予防する効果が示されており、特にうつ状態の予防効果が高いのが特徴です。
ラモトリギンは、重い発疹(スティーヴンス・ジョンソン症候群)の副作用が起きることがあるため、飲み始めの際に、服用量をゆっくり増やしていくことが大事です。特に、バルプロ酸と一緒に服用する際は、血中濃度が上がりやすいので、注意して下さい。
ラモトリギンを服用する際には、主治医、薬剤師によくご相談下さい。
○ 英国大使館におけるセミナー
英国大使館は、日英の科学技術分野における連携を促進する目的で毎年ワークショップを開いているそうです。
これまで、iPS細胞、システムバイオロジー、ブレインマシンインターフェース、地球温暖化など、最先端の興味深いテーマが取り扱われてきました。
このワークショップの今回のテーマに選ばれたのが、何と「気分障害」でした!
英国の研究者5名をお招きし、日本側5名の講演者と共に英国大使館で行われるクローズドのワークショップにひき続いて、2日目の2011年2月23日(水)14:30〜17:30に行われた一般向けセミナー、「気分障害:日英における研究と政策」が、Ustreamにて引き続きご覧になれます。
http://www.ustream.tv/recorded/12881030
どうぞご利用下さい。
○ 双極性障害への適応拡大申請状況
大塚製薬のアリピプラゾール(商品名:エビリファイ)の双極性障害に対する適応拡大申請(2011年1月24日)に続いて、グラクソ・スミスクライン社が、ラモトリギン(商品名:ラミクタル)の双極性障害に対する適応拡大を申請、また、オランザピンは、双極性障害のうつ状態についての適応拡大を申請するなど、次々と双極性障害の新たな治療薬の申請が行われています。しばらく新薬ラッシュになりそうです。以前、日本では新薬承認が遅いと本HPでも述べましたが、国の新薬承認加速への努力が実りつつあるのだと思います。ありがたいことです。
○ NPO法人ノーチラス会・年輪の会 2010年度講演会
2011年2月19日(土) 13:45〜17:00に、NPO法人ノーチラス会・年輪の会の講演会が行われました。
○ オランザピンの双極性障害の適応拡大承認
2010年10月27日付で、オランザピン(商品名ジプレキサ)に、「双極性障害における躁症状の改善」の効能・効果追加が認められたようです。双極性障害に対する適応を持つ薬の承認は、実に2002年9月のバルプロ酸の承認以来、実に8年ぶりのことです。また、適応病名が、「躁うつ病」でなく、「双極性障害」となったのは、今回が初めてです。