会長挨拶
この度、第34回日本シミュレーション外科学会の会長を
務めさせて頂きます福岡大学形成外科の髙木誠司です。
この歴史ある会を、第23回(会長:大慈弥裕之)から
11年ぶりに、また当教室で主宰させて頂くこととなり、
私にとっても教室にとっても大変に光栄なことと感じて
おります。
実は私自身がこの日本シミュレーション外科学会と関わる
ようになってまだ日が浅いのですが、毎年の学術集会に
参加するたび、デジタルを巧みに操ることで新たな世界と
発想を見せてくれる発表が数多くあり、PCリテラシーが
決して高くない私なんかはおおいに驚かされてばかりです。
本学会は、ある意味、最先端を走っている学会であり、私にはとってもCoolで
InnovativeでAttractiveです。でもその一方で、「シミュレーション」において、
高度なPCスキルが必須というわけでもないと思います。局所皮弁のpaper surgeryも
「シミュレーション」でしょうし、複雑な工程を要する手術を前にして関係者一同で
手順を確認し合うのも「シミュレーション」でしょう。
そしてどのシミュレーションも、それにより外科手術の中の何かが改善され、患者に、
術者に、はたまた介助してくれる助手Dr.やナースかもしれませんが、そこに関わる
誰かに恩恵があり、Happyをお届けできる。決してオタクの世界ではないので、もっと気軽に楽しもうよ。
そのような想いを込めて、テーマを「Enjoy Simulation」とさせて頂きました。
第33回の際に永竿智久理事長が「シミュレーション外科学会は従前のままで
良いのか!?」と大きく声を上げてくださいました。私も感じ入るところもありました。そこで、諸先輩方からの伝統と歴史は受け継ぎつつも、でも数多くの学会・研究会の中で先頭を切って時代の流れを取り入れるのがこの日本シミュレーション外科学会のミッション。そのように信じ、何かしらのチャレンジ・変革を加えられないかな、と
考えながら、会期に向けて準備を進めてまいります。
地下鉄七隈線の延伸により博多駅から直通約20分。駅を出れば目の前が福岡大学で
あり福岡大学病院。
ますます便利になったここ福岡大学で、教室員一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
第34回日本シミュレーション外科学会会長
福岡大学 形成外科
髙木誠司