日本老年脳神経外科学会は、世界ではじめての高齢者を対象とした脳神経外科の学術研究会として、昭和63年に老年脳神経外科研究会という名称でその産声を挙げました。その後、研究会は医療技術の進歩や新しい医薬品の開発などに呼応して、高齢者特有の外科系神経疾患の研究と諸問題の解決、高齢者脳神経外科手術にまつわる難題の克服など学会発表を通じて発展して参りました。会員の増加とともに会員制組織に移行し、さらに日本老年脳神経外科学会と名称を改めて着実な成長を遂げ、四半世紀にわたり、高齢者に対する脳神経外科治療の発展に大きな貢献をして参りました。これまでの軌跡は毎年発行してきました当学会の講演記録集Geriatric Neurosurgeryに記載されております。
 今後は、健康長寿社会の創出と健康寿命の延伸に向けて、高齢社会で脳神経外科診療が果たしていく役割を多方面から検討する学会活動に邁進して参ります。