H18.12/9
お母さんが押さえてくださいといわれ、耳鼻科でも歯科でも、お母さんが抱っこしてあげ ていてくださいといわれ、あるいは遠い昔に抱っこされたことは誰にでもあると思います。
イタリアで、お母さんとテレビアニメのあいだでの、痛みスケールによる影響をしらべた ところ、コントロール23.04 (standard deviation (SD) 24.57), 母親17.39 (SD 21.36), アニメ 8.91 (SD 8.65)で、小学生の年齢(7-12才)には、お母さんよりアニメが良かっ たそうです。抱っこされるような年齢は未検討です。
Analgesic effect of watching TV during venipuncture
C V Bellieni, Archives of Disease in Childhood 2006;91:1015-1017
もう一つの問題は母親が記載すると、子供が痛そうにみえるということ。
子供はコントロールより母親が居た方が少しは痛みが和らぐのに、母親は見てない時より痛そうに思っている。
コントロール21.30 (SD 19.9), 母親23.04 (SD 18.39), アニメ 12.17 (SD 12.14)
母親がいると情動的な影響が子供に伝わりより痛みが増したように感じられると言うこと
と、臨床試験などで、母親などの保護者が記載するスケールが当てにならない可能性が推
察されると言うことになります。
スケールや咳鼻水の患者日誌を書いたときの条件をそろえ、誰が書くかをそろえる必要が、ありそうです。