ニトロ

異型狭心症と心室頻拍

2011-11-07

労作時の狭心症は判り易いが、睡眠中の無自覚の異型狭心症は捉えにくい。24時間心電図で睡眠中にST上昇を伴う異型狭心症(VAP; vasospastic angina pectoris)があり、心室頻拍(VT ;Ventricular Tachycardia)が短時間続き、血管攣縮も不整脈も自然になおった症例である。動悸ということだったが、自覚症状のあるところは特に異常はなかった。坂を上るなどの労作時も特に動脈硬化に伴う冠動脈硬化を示唆するST低下も見られなかった。しかし、VAPでVTだった。ポックリと突然死することもある。このような症例にはカルシウム拮抗薬を寝る前に内服してもらい、亜硝酸剤のテープを張るが、電気ショックを掛ける折には、亜硝酸剤のテープを剥がしてからにしましょう。

VAPからVTに異型狭心症から心室頻拍に

ニトロとAED

2006-06-04

薬事日報6/2の記事

ニトロダームTTSやフランドルテープといったニトロの貼り薬。
胸が痛いから胸に貼る訳では有りません。
舌下しても効く様に、何処に貼っても効きます。 もっとも、タプタプするお腹に貼るのは貼り難いので、つい胸に貼ってしまいます。
でも、心筋梗塞を起こす人は、発作時心室細動をおこし、AEDの御世話になる可能性の高い人です。
電気ショックを蘇生で用いますが、電極を当てる所は、ヤケドを起こします。そこに貼り薬が有ると湿布薬のように抵抗が大きいと電気ショックが当てられませんし、貼り薬のビニールが焦げるとこまるのです。


東京マラソン

H19-02-18

沿道1km置きに1台のAEDを日本光電に提供してもらい、国士舘の体育学部スポーツ医科学科学生やOBが自転車にのりパトロール、号砲1発を待っていた「東京マラゾン」

警視庁などによると、同日午後零時五十分ごろ、四十km地点手前の江東区豊洲二で、男性ランナーが倒れた。応急救護所で消防隊員がAEDで救命措置を施し、病院の集中治療室(ICU)に搬送。栃木県の五十九歳の男性とみられる。
 午後三時ごろには江東区有明二のゴール近くで、五十八歳の男性が心肺停止状態となったが、近くを走っていたランナーがAEDで救命措置を行い、命に別状はないという。

後者は一般市民が救命したか?と思っていたが、横浜の「消防司令補」が表彰されていた。やはり、日頃から考えていない人には、壁は厚いのか?それでも、道具立てがあるか?ないか?では大きく違う。「医者を呼べ〜」といっても、点滴や昇圧剤、気管確保の道具などがないと素手で出来る事は限られる。道具があれば、医者は要らない。


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