empty calorieという言葉が一人歩きするが、アルコールは太らない訳ではない。
カロリーは有っても必要なビタミンミネラルがないという意味で、おなかに溜まらないという訳ではない。
β酸化という脂肪酸の分解回路を使いアルコールを分解するので、アルコールを代謝している間は脂肪酸の酸化がお留守になる。その余った脂肪酸は中性脂肪の合成に振り向けられ、肝臓の脂肪肝が促進したり、肝臓から末梢にVLDLというリポ蛋白で中性脂肪を送り出す。
そのため、多量飲酒家にはIV型V型の高脂血症がおおくなる。来るものは拒まず、末梢の脂肪に蓄積される。アルコールも最終的に炭酸ガスと水に分解されればいいのだが、酢酸となって末梢に送られ中性脂肪に合成する材料になってしまう。ならない、酒飲みは、つまみをつままずビタミン不足で代謝がまわらない、肝硬変のやせた酒飲みで、その頃には脳も萎縮してコルサコフ症候群になっているので、人間としてはビール腹以下。
このように、未消化の糖質が、残っているのがビール。そのかわり、蒸留酒とちがうのは麦芽やホップ由来のビタミンがはいっているのが、ビール。抗酸化作用があるからといって太るのもびーる。
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