TC-HDLc 急性心筋梗塞 全脳卒中 脳梗塞 脳出血 くも膜下出血
~117 0.34 2.97 1.99 0.56 0.37
118~141 0.55 2.8 1.62 0.6 0.53
142~166 0.51 3.76 2.44 0.73 0.57
167~ 1.2 3.68 2.66 0.62 0.39
JALS-ECC Circ. J p1346 July 2010

頻度

例/千人・年

JALS-ECCにみる一般日本人コホートでの心血管イベントの頻度

2010-07-02

脳血管障害が如何に多いか、一方で如何に心筋梗塞が少ないかということが判る。
この2万2430名を平均7.6年追跡した、10のコホート調査の統合解析の結果では、心筋梗塞が104例に対して脳血管障害が339例であった。
JALS-ECCではHDLコレステロール以外の物を、包括するnonHDLコレステロール(=TC-HDLc)が、心筋梗塞の発生頻度を検討する上で有益である事を示した。
LDLコレステロールは直接法が哲学的な問題で、キット間の値の不一致があり、動脈硬化学会ではFreidewald式で計算をして出して欲しいと要請している。[pdf]
しかし、中性脂肪は食事で大きく異なる、まただからといってVLDLかsmall dense LDLかレムナントかという動脈硬化を起こし易いLDLコレステロール以外の因子が厳密すぎると排除されてしまう嫌いがある。
それを含めても、nonHDLコレステロール167mg/dl以上では、それ以下の2倍心筋梗塞を起こし易かった。でも、千例に1.2人しか年間に心筋梗塞を起こさなかった。
この値はTC220, HDLコレステロール40が該当する。幾つからをリクスが上がる閾値と考えるかという意味では、現状の動脈硬化のガイドラインは適正と考えられる。しかし、その値での冠動脈疾患の頻度が千例に1つで薬代とステントなどのお金とドッチが安い?という話でもある。
3割負担でステント1本が30万円である。メバロチン10mgは正規品が100円、後発品が30-50円である。千人が一日に同時に呑めば10万円から3万円、10日から30日でステント代を呑み尽くしてしまう。薬局で処方箋なしに買えるようにしよう、OTCにしようとすればもう少し安くなるかもしれないが、それでも高脂血症治療で予防しようとするより、ステントより10倍高い事になりかねない。もっとも、薬剤溶出性ステントで新規抗血小板剤を使う事を考えれば差は少なくなるかもしれない。

一方で、頻度が多い脳梗塞については、降圧剤での治療が重要であろう。
Grade2以上の高血圧は2.09倍急性心筋梗塞の頻度が高い事も示されている。

LDL-コレステロールの直接測定法に関する日本動脈硬化学会としての見解 平成22年4月26日(月)
1.LDL-Cの直接測定法については、今後標準化、さらなる制度管理ならびに情報の透明化を強く希望する。
2.現状ではLDL-Cは一般診療の場ではF式で求める事を基本とする。したがって食後に来院した患者については、空腹での再診を求める。
3.特定検診については、TCを測定項目に加えることを強く希望する。
4.TGが異常高値を示す場合は、リスク管理の指標として、総コレステロール値 引く HDLコレステロー値で表す、non HDLコレステロールを参考とする。

島野らはnonHDL-cの指標としてLDL-c+30を示唆していた。


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